偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 頸城丘陵(新潟)風の三郎

2016年06月27日 | 登山

頸城丘陵(くびききゅうりょう) 風の三郎(かぜのさぶろう)

【データ】 頸城丘陵 新潟県上越市と十日町市にまたがる丘陵。かつては安塚町・大島村・高柳町・松代町・松之山町などの町村があった地域で、山腹まで棚田が広がる。▼最寄駅 北越急行ほくほく線の各駅▼石仏 三郎山の山頂、地図の赤丸印▼地図は国土地理ホームページより
【独り言】 頸城の里山には風の神を祀るところが多く、これまで社地山(上越市三和区)の風巻大権現、丈ヶ山(上越市板倉区)の風穴、名もない里山(上越市大島区)の風の三郎を案内してきました。ここでは、昔(平成12年)この地域の里山で風の神探しをしたときの記録から、いくつかあった三郎山の風の神を案内します。いずれも地元の人に教えていただいた山です。名もない山ですが、三郎山としたのはこの地方では風の神を風の三郎と呼んでいることからつけた仮称です。風の三郎というと宮沢賢治の「風の又三郎」を思い出します。また、風の神を三郎とするところは各地にあります。しかし何故風の神を風の三郎と呼ぶのか、いろいろ調べましたがわかりませんでした。
 なお、この地方の風の神を案内したものに、吉村博氏の「東頸城地方の風の神・風の三郎祭り」(平成11年、新潟県石仏の会「石仏ふぉーらむ」第4号)があります。


 上越市安塚区須川の三郎山 この山の風の神は、農作業中の老人に登山口まで軽トラックに載せていただいたうえ、藪にかくれた石塔を教えていただいたところです。一帯は棚田が広がる里山の上の山で「風大神」銘がはっきり残る風の神でした。


 十日町市浦田月池の三郎山 月池集落の東南にあるこの山の登山口は、軽トラックで通りがかった男に教えていただきました。二つ並ぶ石祠の一つに風袋を背負う小さな風神が祀られていました。




 十日町市浦田中立山にも三郎山がありましたが、道もなく風の神を祀る石造物はありませんでした。この地域には山中や麓の神社に風の神を祀るところも多く、そのなかからいくつか写真で紹介しておきます。写真は上から、松代町室野、松代町桐山、松之山町水梨、高柳町磯野辺の風の神。




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