偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書125 三面青面金剛(群馬県桐生市黒保根町)

2022年10月07日 | 里山石神端書

桐生市黒保根町下田沢の前田原・庚申山の三面青面金剛


 前田原集落東の橋を渡った先の山が庚申山。藪に隠れた登山口がわからず、橋の手間の家の男性に案内していただきました。男性によると、例年春と秋には草刈をしていたが、新型コロナの影響でここ2年は草刈も祭りもしていないとのこと。

 草をかき分けて登った先、最初に出会ったのが三面六臂の像。三面は憤怒のようでもあり愛嬌があるようにも見えます。六臂の持物は弓・矢・輪宝・羂索で合掌をしています。青面金剛でしょうか。しかし青面金剛を本尊とする庚申塔につきものの日輪月輪、邪鬼、三猿などは見当たりません。「享保二酉天(1717)」銘はありますが、庚申銘はありません。それでもここは庚申山ですから、三面の青面金剛としておきます。


 三面青面金剛から尾根道の両側に文字の庚申塔が並びます。大きさや形は様々で、どうしたわけかほとんどが倒れていいます。


 庚申塔の道は30メートルほど続いて「猿田彦大神」銘の大きな庚申塔で終わります。中央にはこの山に相応しい石造物があったのでしょうが、土台とも崩れ落ちて土に埋まっていました。


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