偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏52御坂峠(山梨)

2006年09月24日 | 登山

  御坂峠(みさかとうげ) 馬頭観音菩薩(ばとうかんのぼさつ)

52  【データ】御坂峠 1520メートル▼25000地図 河口湖東部▼最寄駅 富士急行・河口湖駅▼登山口 山梨県富士河口湖町の御坂トンネル▼石仏 御坂峠から黒駒側へ少し下ったブナの根元

 【案内】人々の苦を除き楽を授けてくれる慈悲(じひ)の観音菩薩のなかで、馬頭観音菩薩だけは怒りをあらわにした忿怒(ふんぬ)の表情をしている。これは馬頭観音が誕生した時点で、諸悪魔を降伏させる明王の性格を持っていたためと指摘されている。しかし日本には慈悲の仏として伝わり、六道の畜生道に苦しむ人を救う仏として、また馬を供養する仏として信仰された。石仏では頭上に馬頭を戴く慈悲の姿がほとんど。御坂峠はかつての鎌倉街道であり、河口湖から黒駒に至る道はゆるやかな道が続く。江戸時代には馬も利用されたのだろう、峠道に残る石仏のなかには馬頭観音もあった。ブナの根元にすっかり取り込まれてしまったこの馬頭観音、こうなるにはどのぐらいの年月がかかったのだろうか。

522 【独り言】日本の南海上にある台風14号は東にそれそうなので、富士山麓の御坂峠に石仏の写真を撮りに出かけました。峠にある天神の撮影が目的でした。しかし台風の影響か、御坂山塊一帯は深い霧雨のなかで写真は無理の様子。それでも登りました。実は10月末に出版する本の表紙写真がまだ決まっていないのです。編集者から出されたテーマが「里山らしい石仏写真」。ところが私のこれまでの石仏写真は記録重点で、石仏を取りまく情景はまったく写していませんでした。それにほとんどがモノクロ。これでは話しになりませんので急遽、テーマらしい写真を撮るため「晴れますように」と願いながら登りました。そうしたらどうでしょう、御坂峠についたとたんにお天道様が顔を出してくれたのです。目的の天神の社もなんと写せました(写真)。ただ、これが表紙写真になるかは分かりません。

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