【独り言】 ホイアンの郊外の入江で、〝一寸法師のふね〟と娘の家族が言っている船頭つきの丸いカゴの舟に乗りました。竹で編んで防水加工したカゴのような舟です。いまでもベトナムの沿岸で漁をしている舟で、リゾート開発が進んでいるダナンの海岸でも見かけました。ここホイアンでは観光用として急速に盛んになったと、婿さんが話していました。ボートも含めてこのような小さな舟は不安定なものですが、このカゴ舟は立っても安定していました。船頭は1.5メートルほどの櫂一本で舟を操作し、ニッパヤシが茂る入江を30分ぐらい案内します。船頭によっては舟をグルグル回して、客を喜ばせたりしていました。私たちの船頭は、ニッパヤシの葉っぱで虫や花を編み、指にはめてくれる優しいおばさんでした。
ダナンの博物館では、この舟をトゥエントゥン、英語でRound coracle(円いかご舟)と案内していました。でも日本人には〝一寸法師のふね〟のほうがピッタリですね。