里山の石神端書63 茨城県笠間市箱田・大日堂の羊
箱田の大日堂は日本画家の木村武山(1876~1942)が母のために建てたお堂です。
お堂入口にある笠間市の案内を紹介します。
「明治大正昭和の三代にわたる日本画の巨匠木村武山は ここに生まれた 武山は 青壮年時代 横山大観らとともに岡倉天心が明治三十九年 北茨城市大津の五浦に日本美術院を移したのにしたがって 日本画近代化の一役をになった その代表作としては「阿房却火」「孔雀明王」などがありとくに佛画にすぐれ 高野山金堂の壁画も武山の作である 邸内には 母の宿願をかなえるため 大日堂を建立し その内壁天井に 自ら精魂をこめて佛画を描いた佛画武山の面目躍如とした作品である」
羊は大日堂の入口に狛犬のように一対は置かれています。地元の話では、羊年の一代守本尊(いちだいまもりほんぞん)が大日如来であり、これにちなんでの造立らしいとのこと。羊の狛犬は珍しいので案内しました。
大日堂の入口には多くの石造物も並んでいます。
(地図は国土地理院ホームページより)