テニスと読書とデッサンと!

自転車に乗って。

「くっそー、遊びてぇなぁ。

飲んで騒いでゲラゲラ笑って、

自転車におめぇを乗っけてさぁ、

海までひとっ走り。

気取って口笛なんか吹いちまうんだ」

 

「お前さん、けっこうなスピードだねぇ」

「怖ぇか?」

「怖いことなんかあるもんかね。

お前さんと一緒ならちっとも怖かないよ。

ただ夜風に当たってちょいとばかり」

「おっ、寒いか?そいつぁオレとしたことが

気がつかねぇで悪いことしたなぁ。

おめぇが風邪でも引いちまったら

てえへんだ。これ、羽織れ」

「えっ、それじゃお前さんが・・・」

「なぁに、おらぁ自転車漕いでるから

ちゃんちゃら平気の助ってことよ。

いまぁ、身体中ぽっかぽかしてらぁ」

「ホントかい?それじゃ遠慮なく」

「あぁ、そんな薄手のもんでわりぃけどよ。

もう少ししたら海ぃ出る。

そしたら火でも起こしてやるからさ」

「ほら、お前さん、潮の匂いがしてきたよ」

「あぁ。ところでよ、おめぇのことを

強引に連れ出しちまったけどよかったか?」

「当たり前じゃないのさぁ。

あたしだってたまにゃ表に出て豪遊したいよ」

「おらぁ豪遊するほど銭なんぞ

持ち合わせてねぇぞ?」

「知ってるよ。だけどあたしにとっちゃ

お前さんと一緒ならどこで何しようと

豪遊なんだよ」

「・・・・おめぇって奴は・・・

泣かせるようなこと言いやがって」

「お前さん、たしか口笛を吹くって

さっき言ってたね。聴かせておくれよ」

「おぅ、そうだったなぁ。

🎶ヒュッヒュヒューヒュー

ヒュ〜ヒュ〜ヒュ〜〜🎶

「あっ、"星に願いを"。

それ、あたしの大好きな歌。

お前さんの口笛に合わせて口ずさんでいい?」

「あぁ、遠慮するこたぁねぇ」

 

♬輝く星に心の夢を祈れば

いつか叶うでしょう

きらきら星は不思議な力

あなたの夢を満たすでしょう

 

人は誰もひとり

哀しい夜を過ごしてる

 

星に祈れば淋しい日々を

光り照らしてくれるでしょう♬

 

「・・・おめぇの歌、プロ並みだな。

驚き、桃の木、山椒の木。

おらぁ途中から口笛吹くの忘れて

おめぇの声に聴き惚れちまった」

「やだよぅ、恥ずかしい。

だけどあたしゃねぇ、この歌の

"人は誰もひとり哀しい夜を過ごしてる"

ってとこがなんとも言えない

胸が締め付けられる感じがしてね、

歌いながら今夜はそうじゃない夜だって思って」

「おいらと一緒ってことがか?」

「そうだよ。あっ、ほら潮騒が聞こえてきたよ。

海がもうすぐなんじゃないかい?」

「おぅ、その角を曲がるとだなぁ、ほら着いた。

足元をよく見て歩かねぇと砂に足ぃ

とられちまうから手ぇ離すんじゃねえぞ」

「そういうお前さんこそしっかり握ってて

おくれよ?途中で離すなんてなしだよ?」

「あはは、おめぇってやつは

子どもみてぇなところがあるな。

どうれ、もうこの辺でいいだろう」

ちょいと上を見上げてみな」

「・・・・えっ?なになに?

す、すごいじゃないのさ。満点の星空だね。

お前さん、これをあたしに見せたくて?」

「そうよ。どうだ、なかなかのもんだろ?」

「ホントだねぇ。今夜は素敵な星降る夜だね。

波の音を聞きながら・・・あっ、流れ星!」

「おーっ!願い事でもしたのか?」

「お前さん・・・もう願い事はかなってるよ」

「バ、バ、バッキャロー・・おいらもだ」

 

あーあ、やってらんねぇ!やってらんねぇ!

今日はものすごいペースで仕事をこなしたから

ものすごいペースで疲れました。

こんなくだらないことなんか

書いていないで早く寝ようっと。


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