テニスと読書とデッサンと!

放出と蓄積と。

ときどき思うんですよ。

身体の中に溜まっているものの

すべてを宇宙に向かって

放出したいなぁって。

勢いよく、うんと遠く、しかも派手に、

そしてすべてをきれいさっぱり

出し切ったら手を叩きながら

たぶん私はこう言うんです、

あぁ、スッキリした!って。

脳みそとお腹の中を今一度

洗濯いたし申し候って感じ。

 

「宇宙はゴミ捨て場じゃないわよ」

「分かってる」

「なら撤回する?」

「分かったよ、すまない。撤回」

「やけに素直ね。肩透かしを喰らったわ。

身体の中に溜まっているものって、なに?」

「・・・ストレス、それと贅肉」

「どのくらい?」

「バケツ100杯くらいずつ」

「そんなに?あなたの身体の体積って

バケツ200杯もないと思うわよ」

「見えないものだからね」

「ぷっ!おかしい。贅肉は見えるわ」

「いや、隠しているつもりだよ」

「隠れているといえば隠れているけど

あなたのカタチで想像がつくわ」

「ぼくのボディラインってこと?」

「そう」

「どのくらい溜まってるふうに見える?」

「許せる範囲内よ。安心して」

「ぼくは許せないほどだと思ってる。

身体がすごく重く感じるんだ。

それって贅肉のせいだよね」

「筋肉の衰えっていうふうにも思えない?」

「筋肉かぁ・・・まだ鍛え甲斐がある?」

「何を始めるにしても

遅すぎるということはないはずよ」

「早足ウォーキングは毎週末にやってる。

それと腹筋、背筋、腕立て、スクワット、

ストレッチは毎日」

「それを1年間毎日続けてごらんなさい。

あなたのカタチが変わってくるから。

気が向いた時だけとか

仕事のせいにしてサボったらアウトよ」

「うん。ぼくのカタチ、ぜったい変えたい」

「それからストレスだったかしら?」

「うん」

「ストレスはあなたの言うとおり

見えないものだから放出したって

かまわないんじゃないかしら。

どうやって放出するつもり?」

「一晩中踊り狂うってのはどう?

ハイになって、ハイになって、

エネルギーがMAXになった時点で火を点けて

ぼくはどこまでも遠く飛んでいくんだ」

「あなたが飛んでいってどうするのよ。

飛ばすのはストレスだけ。

私にいい考えがあるわ。いい?よく聞いて。

私が見えないロケットを作ってあげる。

ほら、完成!このハッチを開けて流し込みなさい、

あなたのバケツ100杯分のストレスを」

「このハッチってどこ?」

「バカねぇ。見えないロケットなんだから

ハッチだって見えるわけないじゃない」

「あっ、そうか!じゃあ流すよ」

「ねぇ、ちょっと待って。

なに?その水瓶座みたいなポーズは」

「ストレスをバケツ一杯抱えたガニメデさ。

写真を撮るなら今だよ」

「ダメよ。ギリシャ神話の神々はみんな

お腹ポッコリなんてしてないわ」

「あれっ?でもさっき許せる範囲内だって・・・」

「あれはリップサービスよ。

あなたのカタチが変わる頃までには

見えない液体燃料も作っておいてあげるわ」

「え〜?ってことは

じゃあまだこのロケット飛べないの?」

「ごめんなさい。まだ筺体も試作段階なの。

とりあえず今から近くの公園に

踊り狂いに行きましょ」

「今日の公園は連休中で親子連れがいっぱいだよ。

そんなところでぼくが踊り狂えますかって!

ただ狂ってるとしか見られないと思う」

「私と一緒なのに?」

「だってキミは見えないじゃん。

公園なんかで昼間っからひとり踊り狂ってたら

警察が駆けつけてきて逮捕されるかも」

「大丈夫!私が脱獄用のロケットを

届けてあげるから」

 

※踊り狂いに・・・ではなく

早足ウォーキングに出かけたら

日当たりのいい丘の斜面に

菜の花が群生していました。

これ、菜の花ですよね?


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「diary」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事