フクロウは猛禽類らしい感情のない
そのまん丸い眼を3回ほど瞬きさせると
翼を広げることもなくぴょこんと跳ねて
シャワーの取手口に飛び移りました。
そしてフクロウはその鋭利な嘴で
私に向かってこう言ったのです。
「もっと魂を揺さぶってみなさい」
魂を揺さぶる？なんのことだろう。
まあいい。魂を揺さぶりさえすれば
きっと何かいいことが起こるに違いない。
だけど受動的に魂が揺さぶられることはあっても
能動的に自ら揺さぶった経験はありません。
いったいどうやって魂を揺さぶるんだ？
私はとりあえず肩の凝りを解すみたいに
互い違いに両肩を揺すってみましたが
魂が揺れている感覚はありませんでした。
フクロウはそんな私の不可解な行動を見て
呆れ果てたのかいつの間にか風呂場から
消えてしまっていました。
ざっとこんな夢でした。
ネットで”フクロウの夢”と検索すると
フクロウは知性や直観力を象徴しているらしい。
知性や直観力に乏しい私のところに
わざわざ来てくれたのですから、
ぜひとも魂を揺さぶってみたいものですが、
皆目やり方がわかりません。
だけど確実にわかっていることは
今の私は魂が静止しているか
パッとしない程度にしか
揺れていない状態だということ。
もう日は暮れてしまいましたが
まだ特筆すべきことは何も起こっていません。
やっぱり肩を揺すったくらいでは
いいことなど起こらないのでしょう。
今度夢の中でフクロウに再会したら
その辺を教えてもらおうと思っています。
いいこと・・・・起これ～っ！
