宇宙人の赤ちゃんのミイラたち。
ビールのおつまみとして
火で炙ろうとしたら・・・
「ワレワレヲ ヤイテ タベルト
コワイユメミテ オネショスルゾ」
「えっ?ぼくには君たちがミイラに
見えるんだけどまだ生きてるの?」
「ワレワレハ モウ シンデイル」
「なら構わないよね?食べてさ」
「オネショシテモ イイノカ?」
「オネショはしないよ、大人だもん」
「オマエハ オトナナノカ?」
「うん、たっぷり大人。
だからあんまり怖い夢も見ないよ」
「ソレハ ホントウカ?」
「いや、本当はたまに見るけど
オネショするほどじゃないってこと」
「エッチナ ユメモ ミナイノカ?」
「そんなことにも答えなくちゃ
君たちを食べられないの?」
「ソウイウワケデモ ナイガ・・・」
「ぼくも質問したいんだけど」
「ナンデアルカ」
「君たちはもう亡くなっているのに、
どうしてしゃべれるの?」
「シャベッテイルノデハナイ。
コレハ コエナキコエ、
タマシイノ サケビナノデア〜ル」
「ぼくは宇宙人の赤ちゃんのミイラの
魂の叫びを今聞いているんだね」
「ワレワレモ アカチャンデハ ナイ」
「えっ、君たちも大人なの?」
「ソウダ。コウミエテモ テンジュヲ
マットウシタモノバカリ」
「ならいいでしょ?ガブっていって」
「オマエニ タベラレルト ワレワレガ
コノヨニ ソンザイシタ アカシガ
ナクナッテシマウノダ」
「ああ、そういうことなんだ。
でもさ、ぼくが君たちを食べれば
ぼくの魂と君たちの魂が合体して
さらに素晴らしい魂になりそうだよ」
「オマエノ タマシイト ガッタイ?」
「そうだよ。いやかい?」
「コレモ ウンメイ ダナ」
「・・・いやそうだね」
「イヤデハ ナイ
ミナノモノ イカガスル?」
「ウンメイ!」
「ウンメイ!」
「ウンメイ!」
「ウンメイニ チゲェネエ!」
「ウンメイ!」
「ウンメエ!」
「ウンメイ!」
「・・・・・ありがとう(涙)」
「ソレデハ スキニサレタシ」
そんなわけで今夜のぼくは
天寿をまっとうした宇宙人の魂と
ひとつになりながら味わい、酔い、
怖い夢を見ないことを願いながら
パジャマに着替えて眠りにつく。
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