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さよならteacup

地方在住40代既婚男性の日常

モシカアル日

2010-07-11 22:54:00 | 
井上靖著「氷壁」を読んだ。今までもいくつか山岳小説を読んだがこれは最高に面白い。実際に起きた「ナイロンザイル切断事件」をモチーフに書かれているのだが、その中に実在の登山家ロジェ・デュブラが遺した「モシカアル日」という詩が出てくる。


モシカアル日、私ガ山デ死ンダラ、

古イ山友達ノオ前ニダ、

コノ書置ヲ残スノハ。

オフクロニ会イニ行ッテクレ。

ソシテ言ッテクレ、オレハシアワセニ死ンダト。

オレハオ母サンノソバニイタカラ、

チットモ苦シミハシナカッタト。

………

詩はまだ続くのだが、この詩が小説の雰囲気をよく表していて心に響く。今まで詩というものにさほど興味を示さなかったが、これからは詩集なんかを読むのもよいかもね。もしこの「モシカアル日」の続きを読みたければ是非「氷壁」を読んで欲しい。きっとみんなの心にも響くはずだ。

さらにこの詩には曲がついていて、山の歌として古くから歌われているらしい。こちらでは「いつか或る日」となっているので、興味がある人は下記リンク先で聞いてみて欲しい。

いつかある日(うたごえサークル「おけら」)

もちろんこの詩意外にも読みどころ満載だ。山登りに興味があるなら必須、そうでない人も是非読んで欲しい一冊だって話(・∀・)

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井上 靖

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ヤスジャック)
2010-07-13 22:15:56
興味あって本屋で見たら・・・、
うぉっと!!! 800ページかぁ・・・!
でも、確かにおもしろそうだな。
読んでみるよ。
返信する
Unknown (bonjovi)
2010-07-14 01:12:54
たしかにちょいとボリュームはあるよな。ただそれを感じさせない面白さで、オレは1日で読破したくらいだ。

中央図書館で貸し出ししてるから良ければ是非。まぁ、今の所オレが借りてるんだけどねヽ(*´Д`)ノ
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