ぶにんのしま -Bonin islander-

都会のおっさんが小笠原諸島に住むことになって右往左往するブログです。

父島生活スタート

2016年08月26日 | 日記
来島して一週間あまりが過ぎて、父島での生活がなんとなくつかめてきた。

まずは住居。残念ながらどの住宅情報サイトを見ても父島の賃貸住宅情報は見つけられなかった。幸い私はお世話になっている会社が借り上げているアパートに住めたものの、何のツテもなしにこちらで住み家を探すのはかなり難しい。とはいえ、仕事もなしにこの島にやってくる人はほぼいないだろうから、仕事が決まるということは、会社の寮なり借り上げ住宅などに住めることになるはずだ。

私は滞在ではなく移住だったので、住民票をこちらに移したのだけど、このへんはほかの地域への引っ越しと変わりはない。父島は役場や郵便局、警察署などが一ヵ所に固まっているので、むしろ都会よりも届出などの面倒が少なかったなあ。



ひとつ注意点としては、ガスが都市ガスではなくプロパンガスであるということ。これに気づかずに移住してきて、持ってきたコンロを手放さざるを得なくなることが多いようだ。とくに人が多く移動する4月には、コンロの粗大ゴミが増えるのだとか。実際私も知らずに都市ガス用コンロを持っていこうとしていて、あわててプロパンガス用のものに買い換えた。

そしてテレビとインターネットについて。父島では、地上波デジタルの電波が届かないためケーブルテレビが普及している。このため、民放を観るだけでも有料となってしまう。料金は月額1540円で、NHK料金はまた別に支払わなければならない。また、インターネットは島の全戸に光ケーブルの端末が設置してあり、こちらにイーサーネットケーブルを挿してルーターなりPCなりに繋げば利用できる。どちらも村役場で申し込め、申請したその日から使えるようになる。ネット利用料は月額4100円と少々お高めだが、光ケーブルでサクサクネットサーフィンできるのは魅力的だ。

下の写真はテレビとネットの端末で、こちらにアンテナケーブルやイーサネットケーブルを接続する。この端末は島内放送があった場合、スピーカーから放送内容を聞くこともできるようになっている(ルーターは私が購入して設置したもの)。



最後に買い物について。父島のでは"B.I.T.C 小笠原生協"と"小祝スーパー"が二大巨頭で、それぞれ道路を挟んだ向かいに建っている。有名どころなので苦もなく探せるはずだが、私が困ったのは日用品をどこで買うか、ということ。たとえば、シャワーカーテンとかしゃもじ、靴下などの下着類、電池などだ。しばらくは探し回っていたのだが、ようやく見つけたのが小祝スーパーの裏手にある"パーラー小祝"。こちらでは日用品が充実しており、たいていのものは買うことができる。また、小笠原村役場 地域福祉センターにはリサイクルコーナーがあって、使わなくなった日用品を安く買うことができるので、こちらも要チェック。


わりといつ開いているかわからない店だが、品揃えは充実している。


食器や台所用品、女性用の服が豊富。値段も100円クラスなので、まずはこちらをのぞいて探してみるのがよいかも。

どうしても見つからないものは、Amazonなどの通販で購入するしかないが、Amazon.co.jpからの発送であれば都区内と同料金で送ってもらえるし、プライムに加入していれば送料が無料になるものも多い。なんでもインターネット普及以前は紙の注文用紙を郵送して通販購入していたというから、みんな当たり前のように通販で自分の欲しいものを購入しているのだ。私も、いま持っているものを梱包して送るよりはAmazonで買って移住先に送ってもらったほうが楽なので、プロパンガス用のコンロなどはそれで送ってもらった。ただ、おがさわら丸が欠航してしまうと相当待たされてしまうことがあるので、船の発着タイミングを見て注文したほうがよさそうではある。私は、おがさわら丸が竹芝を出発する2日前くらいにはAmazonから発送してもらえるように注文をかけている。

内地から遠く海を隔てた地域ならではの苦労もあるけど、ネットや通販の普及もあって、利便性は格段に上がっている。あと贅沢を言えばコンビニがあると言うことないのだけど、24時間開いてても商売にはならないし、内地のように頻繁に商品を入れ替えるのは難しいだろうから、今後も大手コンビニチェーンが父島に進出してくる可能性は低いだろうなあ。個人的にはデイリーヤマザキくらいはあってもいいと思うんだけど。

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