ぶにんのしま -Bonin islander-

都会のおっさんが小笠原諸島に住むことになって右往左往するブログです。

2019年初ポスト(笑)

2019年05月02日 | 日記

気がつけば新年になっていたどころか、元号まで変わって令和になっていました。

歳をとると時間が早く過ぎるとは言うものの、2019年ももう半分にさしかかっていて「ちょっと待って」と言いたくなりますね。

 

さて、2019年になってからの小笠原ですが、島民にガソリンやプロパンガスなどの生命線を運ぶ貨物船"共勝丸"が新船になりました。

 

 

父島と母島では歓迎セレモニーが催され、けっこうな人が集まりました。

こんなに人気がある貨物船って、私はあまり聞いたことがありません。やはり島民の生活に根ざしている船だからこそ、ですかね。

 

3月の送別時期は、恒例の鼓舞ライブが開催されました。今年はいつものお祭り広場ではなく、小中学校の体育館です。

今年は内地からプロのミュージシャンやダンサーを招いて、イベントだけではなく学校でのダンスワークショップなども行われ、

より島と密着した形での取り組みが見られました。

私も一昨年撮影したあどけない子たちが、すっかり大人の顔になって島を旅だっていく姿を見て、

それだけの間島にいたんだなあ、という思いです。ついこないだ移住したと思っていたのに。

 

そしてGWに突入した4月の末に、アオウミガメの放流が行われました。

今回放流されたのは2匹の子ガメで、この子たちは放流後日本列島に向けて北上します。

そして再び小笠原に戻ってくるのですが、だいたい40年後くらいになるらしいです。私生きているかなあ……(笑)。

 

 

 

 

2019年に入ってからのトピックとしてはこんなところでしょうか。

相変わらず気まぐれ更新ですが、今後とも本ブログをよろしくお願いいたします。


年の瀬

2018年12月31日 | 日記

気がつけばもう大晦日。

前回の記事からいろいろあるにはあったのだけど、何かと忙しかったりして「そのうちに」と思ってたらもう今年終わりですよ。1年がホントに早い。

 

という私もなんだかんだと島に移住して2年が経ち、どちらかというと古株のほうになってきた。「たった2年ぽっちで(笑)」とお思いでしょうが、それくらい人の入れ替わりが激しいのです……。

 

まあ気まぐれ更新ではありますが、今年も本ブログをご訪問くださってありがとうございました。来年もゆるりとよろしくお願いいたします。

 

どうかよい年末年始を。

 


夏は終わらない

2018年10月09日 | 日記

そのうち更新と思っていたらあっという間に10月に。

月日の経つ早さになかなか感覚が追いつきませんが、ここ2ヵ月ばかりの出来事を。

 

8月頭には、島の音楽好きが集う音楽イベント"小笠原Jammin"が開催。

折しも台風が小笠原に迫ってくるという状況のなか、奇跡的に天気に恵まれました。

帰りの船が出るかどうかも怪しいのに母島のメンバーも来てくれて、会場は大いに盛り上がりました。

 

 

 

Jamminの一週間後には、盆踊りと花火大会が。

小笠原音頭の「♪さわら さわさわ 小笠原〜」が延々とループしてハウスミュージックのようなトリップ感がありました。

花火大会も返還50周年と火薬増量なのか、超低空で星を飛ばすことも多々あってちょっと心配になったり。

 

 

 

 

そして9月の末には合同運動会。

小中高はおろか大人もそろって出場する、私も好きなイベントです。

身体自慢の人が多い小笠原ですが、肉体年齢のピークを迎えている高校生はすごい。

小中学生もみんなスリムで、やっぱり運動している人が多いのだなあと実感しました。

子どもたちの南洋踊り(無形文化財)やよさこいも目を楽しませてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ小笠原の夏は終わらなさそうですね。


アウトリガー大会2018

2018年07月29日 | 日記

返還祭の興奮も冷めやらぬなか、7月1日に扇浦海岸で恒例のアウトリガー大会が開催。

4人が1チームとなって、サイドにフロートが装備されたアウトリガーカヌーに乗って沖のブイを回り、

砂浜に戻ってフラッグを取るまでのタイムを競う大会だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

チームは男女別と男女混合、キッズに分かれていて、大人も子どももガチで競い合う。

応援に来るのはチームメンバーの家族や同じ職場の人達がほとんどで、砂浜から熱い声援が飛んでくる。

一見内輪のイベントのようだけど、見ているだけでこちらも力が入るとてもエキサイティングな大会だ。

いつもおが丸が出港して観光客がいないときに開催されるのがなんとも惜しくて、

観光客が観ても楽しめると思うんだけどなあ、と思いつつも

観光客がいる間はみんな忙しいので大会に出られない人がけっこういるかもというジレンマも。

この時期に2航海分滞在することがあったら、ぜひ観にいってみてもらいたいイベントだ。

 

 

 

 

 

 

 


返還50周年記念祭

2018年07月22日 | 日記

去る6月26日、父島で小笠原返還祭が行われた。

終戦直後の1945年から1968年の23年間、小笠原はアメリカの統治下にあって今年で返還から50年目という節目を迎える。

小池百合子東京都知事の訪問とも相まって、お祭り広場では盛大なパフォーマンスがお披露目された。

 

 

イベントの終盤には、アメリカ統治時代に父島にあったラドフォード提督初等学校で教鞭を執られていた

ジョージ横田さんによるスピーチが。御年86歳でこの日のためにわざわざシアトルから小笠原にお越しになったらしい。

この島には、最初に父島に入植した欧米系および南太平洋諸島の移民(のちに日本に帰化)の子孫と日本系移民の子孫がいて、

太平洋戦争のときにほぼすべての島民は強制疎開で内地に移送。その後アメリカ統治となって欧米系移民とその配偶者のみが帰島を許された。

23年の時を経て日本に返還され、すべての島民が帰島できることとなったが、

すでに内地で生活基盤ができていたり、逆にすぐに島に帰れることを期待して内地で生活基盤を固めず

厳しい生活を送ることになった者などもいて、実際に帰島できた島民はさほど多くなかったらしい。

また、帰島できた島民も先に帰島していた欧米系移民と土地の所有権などでトラブルが多々あったようだ。

そんな時代の波に翻弄されてきた人たちには、いまのこの光景がどのように映るだろう。

 

 

 

翌27日には、道路を封鎖しての記念パレードが開催された。

移住者の私からすれば平和そのものといった光景だが、ここに至るまでにどんな苦渋に満ちた道のりがあったのか。

ゆるキャラに手を振るご年配の方々や無邪気に走り回る子どもたちを見ながら、

僕らはこの光景をつぎの世代まで守っていかなければならないと、まあガラにもなく殊勝な心持ちになったのでありました。