ぼくの思うこと想うひと

ふと思うことや想いを起こさせる人などを文字や写真で残したい。そして、誰かの目にとまることがあれば…… 

すれ違う自転車が怖い!

2010-12-17 23:59:34 | Weblog
〔写真1:表紙;「自転車・イラスト」で検索した自転車乗りの怖い場面〕

最近は、歩道ですれ違う高速の自転車、暗闇で突然目の前に現れる自転車、江戸川の土手で不意に追い抜いていく自転車などなど、すれ違う自転車(正確には乗っている人)が怖い。たびたび、こういう場面に出会って、「自転車は凶器になる」と思っていたら、自転車に乗る人のマナーやモラルに異議を唱える人がいた。

2010年12月17日、朝日新聞朝刊(13版)21面のオピニオンで、早稲田大学名誉教授の吉村作治さんが「危険な自転車を止めろ 免許制の導入で ~ マナーやモラルではもう無理。日本の文明のこれは末期的症状です」と意義を申し立てている。

エジプト考古学で著名な吉村さんが、なぜ自転車乗りのマナーに異議があるのだろうかと、記事を読んでみたら、ご自身が自転車にぶつけられて、当て逃げされた経験があるということだった。

●聴き手の質問に応える形で、吉村名誉教授は次のように発言している。

「自転車が歩道を走ることは、危なくてしょうがない。」
「道路交通法では、自転車は原則として車道を走ることが定められている。」
「朝夕は沢山の自転車が歩道をすごいスピードで走っていく。音楽を聴きながら走るものもいて、注意しても聞いていない。」
「煙草を吸いながらだったり、2台で併走したり。夜間、無灯火で平気で走っている。」
「これらは、ぜんぶ道交法違反だが、警察官が自転車を止めて注意しているところを一度もみたことがない。」

「(こうした自転車利用の問題は)マナーやモラルを唱えるだけでは解決しない悲しい社会になってしまった。」

「自転車はすべて登録制にし、購入時に強制保険に加入するようにすべきだ。まんいち、人身事故を起こしてしまった場合の補償に備えるべきだ。保険は国が徴収し、管理すればいい。」

●私(筆者)が自転車を怖いと思う理由は、家族が事故にあって大変だったことを実感するからである。

・昔、私の長女が赤ん坊(孫娘)を自転車に乗せて買物に行く途中、ダンプカーにあおられて転倒。赤ん坊をかばった娘は、肩の骨を骨折して入院治療した。入院中、私の妻が娘の家族の家事を支援した。

・数年前、私の長男の嫁の母が自転車で買い物をしているとき、交差点で出会いがしらに他の自転車から衝突されて、右手首を骨折した。相手は同年配の女性だったが物も言わずに立ち去ってしまった。

●私が自転車のマナーやモラル問題に思うこと

・吉村さんが主張するように、自転車の登録制と自転車に乗る人の免許制は必要不可欠だと思う。自転車を利用するマナーやモラルを日本の良き文化として取り戻すまで、条例や罰則はやむを得ない措置だと思う。

・自転車乗りのマナー問題は、都会の都心部に近づくほどクローズアップされる。都会も田舎も一律な対策では解決しない。この問題の解決策は、「歩行中の禁煙・ポイ捨て禁止」のように自治体ごとに、具体策を検討し、実施するほうが良い。
(一案として、都心部の駐輪場管理と一体化した組織の構築、ルールの運営など)

・仕事や学業で多忙な人々が能率を上げるために自転車を利用することは良いことだと思う。しかし、月に一度くらいは、自転車に乗らずに、歩いたり、バスを利用した通勤・通学をしてほしいと思う。自転車乗りのマナーとモラルを歩行者の目線でみて欲しい。歩行者が怖いと思う感覚を共有してほしい。

この記事を書くために、ネット検索をしたら、早くも、吉村さんの発言を取り上げたブログがあった。
《ナリリンの雑記帳 3日連続の新聞紙面から》
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3 コメント

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反論です。 (山中典夫)
2010-12-18 08:46:02
ご家族が、交通事故、自転車事故に遭われたことをまずお見舞い申しあげます。

しかし自転車の免許性導入には反対です。
ほとんど事故減少へに効果もありませんし、導入されれな困る人がたくさんでるからです。

もしご自身が包丁とリンゴを渡されて「切ってくれ」と頼まれたらなんというでしょう。たぶん「まな板?」と聞くはずです。包丁はまな板があってこそ安全に使えてその能力を最大現に引き出すことができます。

自転車は毎日つかう包丁のような日用品です。包丁も自転車も使い方で凶器になります。だからといって「包丁」に免許を導入するでしょうか。

日本に自転車事情は、「まな板」がない状態なのです。それはひとえに警察と行政がが自転車対策をほとんど怠ってきたためです。

マナーを求めてもみてのとうり限界があります。免許制にしても事故はおこります。自転車免許制や強制保険加入が義務づけられれば。間違いなくそこに新たな利権が生まれ不正も行われるでしょう。良いことはなにもないと思います。

では、事故を減らす特効薬なにか?
「自転車専用レーン」の敷設しかないのです。しかしそれはすぐにはできません。

今できることは、また罰則ではなくルールを強化し、老人、子ども(制限あり)も含めて、犠牲を払っても、自転車の車道走行を徹底させることです。歩道を走らせないことです。

そしてまた、なによりも、多くの事故の責任を自転車ドライヴァーに求めるまえに、自転車対策放置してきた警察と行政が深く反省しなくてはならないと思います。その上で時間はかかりますが市民とともに自転車問題を解決する姿勢をとってほしいのです。

マナーを守れないドライヴァーは悪い(そもそもお孫さんを乗せていたご家族も厳密に言えば違反だったのではありませんか)。しかし自転車問題を混乱させてきた警察と行政はもっと悪いのです。
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私も怖いです (♪次♪)
2010-12-25 20:13:14
乗っていても、歩いていても怖いです。

35才の時に初めて自転車に乗り始めたのですが、ここ20年ほどは乗るのを止めました。
周辺は車が多くなって、すれ違うのが怖いのです。

歩いていても、ぶつかられるのではとの恐怖です。
そして、車に乗っていても自転車とすれ違うと、またこれって怖いですね。
私は車の運転は出来ませんが。

無理でしょうが、自転車専用道路が要りますね。
返信する
自転車にあらわれるんですね (hiko)
2010-12-29 12:32:18
つかさん,
とってもご無沙汰です.
そういえば再びアメリカに来て自動車の
モラルを考えさせられてます.何かって
いうとたとえば,
「高速道路で侵入車線が短いとき,走行車
線は車がひっきりなしに走っている.その時
どうすべき?」
これは実際に出ているであろうNY州の免許試
験問題です.正解は,侵入車線の先端で停止
して車の流れが途絶えるのを待つ,なんです
が,ふつうそんな風に思って運転してません
よね.でもきっとこの正解のように行動せず
に事故が起こっている事が多いんだと思います.

自転車もどうすれば事故が起こるか,起こら
ないか,統計的に,行動科学的に研究すると
起こらないための施策は出てくるのだと思い
ます.でも大切なのは,自分だけではなく,
周りの人たちと共に楽しく,安全に一生懸命
生活することですよね.

そのために大事なことは,心の教育ではない
でしょうか?今は学校に道徳の時間がないと
聞きますが,道徳ってみんなで一緒に生きて
いくための知恵なんだと思います.長い年月
をかけて日本人が育ててきた価値観とか,文
化を子供たちに教えてあげるところからもう
一度始めてみてはと思います.

アメリカでは,小学校に入ると毎朝全校朝礼
で国旗掲揚と国歌吹哨があります.そして
子供たちは胸に手を当てて忠誠を誓うんですね.

一人一人の生き方は自由でも,国を国民を守
る一つの心は日々養われているのだと思いま
す.こんな人たちは重そうな荷物を持ってい
ると決まってmay I help you?と聞いてきます.
I am ok. というとAre you sure?とまたまた
聞いてくるんですよね.確かに犯罪も多いで
すが先進国として日本も学んではどうかなあ
と思います.そうすれば身勝手な危険自転車
は減るかもしれません.

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