子供ころの時代劇はＴＶでなく映画だった。恐ろしかった。

たしか中村錦之助（万屋）が一心助だったか半裸で賭場で暴れているのが怖くて気持ちの悪いというのが印象に残っている。鞍馬天狗の嵐勘十郎と松島トモ子も落とし穴に落とされ爆薬の導火線に火がつけられ煙が漂ってくる危機一髪という場面も恐ろしかった。子供には迫力がありすぎた。
そのころは江戸時代から100年も経っていないのだから髷物映画が多かった。アチャコの紀伊国屋文左衛門というコメディーもみたが何も覚えていない。その後ＴＶが普及しても時代劇はほぼ毎日どこかの局で放送されていたと思う。今より江戸時代は近かったのだ。現代において髷物をＴＶ見るのはＮＨＫくらいだろう。江戸時代（徳川幕府時代）は遠くなり歴史の化石になった。