飛び降りる寸前。
同い年の親友が、私の腕をつかんだ。
「もうこの年で、いばらの道へ進むのは無駄。
自分が楽しい、幸せになる道歩いていていいじゃん。」
「美しくいよう、幸せでいよう、私は、幸せなあなたの笑顔が
きっとまわりを幸せにするはずだから、
それで、いいじゃん。そのままでいいじゃん。」
一瞬、体重が軽くなった気がした。
私のまわりに何ヶ月間も滞っていたなにかが、落ちるのを感じた。
どんなにふりきろうとしても、どうしてもとれなかったのに。
彼女の一言が私を助けてくれた。
外に出て、思いっきり空気を吸った。
ありがとう。本当に。ありがとう。