
主人公は予備校数学教師、川野。
事情があり同居する羽目になった浪人生、真木。
「前、どこかで出てきた人物だなー」と思いつつ、一冊読み終えてから検索し、ようやく分かった。
『鳩の栖』にあった「紺碧」「紺一点」の彼らである。
しかし中学生~高校生になった頃の彼らを書いていた2作は浦里が主人公であり、ここで描かれている真木と「紺極まる」の真木はあまりに変わっている。
その間を時間軸としても彼の変遷を追うにしても中間に位置し、唯一真木が主人公として書かれているのが同じ本に収められている「五月の鯉」という事になる。
『鳩の栖』では来島←浦里←真木だった三角関係が、「紺極まる」では浦里←真木←川野になり、より肉体的な空気が濃くなる。
同性愛だけど。
最後に収められたおまけのような短編(というまでもないだろうけど)「此の花咲く哉」では無事に大学合格した真木に色々な意味で春が訪れた、という内容。
(ある意味読者サービス?)
作中で女性ばかりの家に下宿する事になった高校生の真木は自らを‘紺一点’と称していたが、シリーズを通し著者が紺を象徴としていたのは彼である。
様式?として地の文と台詞が区別なく書かれている。
表紙、扉のイラストは著者による…。
オビ
「先生は真木のことを好きでしょう。なんとなくそんな気がする。
希んでは不可ない。だけどほんとうに欲しいものは―。
長野まゆみが描く、哀しみさえも甘美な十代の日々。」
単行本:2003年12月
文庫本:2009年12月
事情があり同居する羽目になった浪人生、真木。
「前、どこかで出てきた人物だなー」と思いつつ、一冊読み終えてから検索し、ようやく分かった。
『鳩の栖』にあった「紺碧」「紺一点」の彼らである。
しかし中学生~高校生になった頃の彼らを書いていた2作は浦里が主人公であり、ここで描かれている真木と「紺極まる」の真木はあまりに変わっている。
その間を時間軸としても彼の変遷を追うにしても中間に位置し、唯一真木が主人公として書かれているのが同じ本に収められている「五月の鯉」という事になる。
『鳩の栖』では来島←浦里←真木だった三角関係が、「紺極まる」では浦里←真木←川野になり、より肉体的な空気が濃くなる。
同性愛だけど。
最後に収められたおまけのような短編(というまでもないだろうけど)「此の花咲く哉」では無事に大学合格した真木に色々な意味で春が訪れた、という内容。
(ある意味読者サービス?)
作中で女性ばかりの家に下宿する事になった高校生の真木は自らを‘紺一点’と称していたが、シリーズを通し著者が紺を象徴としていたのは彼である。
様式?として地の文と台詞が区別なく書かれている。
表紙、扉のイラストは著者による…。
オビ
「先生は真木のことを好きでしょう。なんとなくそんな気がする。
希んでは不可ない。だけどほんとうに欲しいものは―。
長野まゆみが描く、哀しみさえも甘美な十代の日々。」
単行本:2003年12月
文庫本:2009年12月
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