以前からブログやツイッターなどでご案内させて頂いた読売カル恵比寿校の朗読講座ですが、本日無事に開講が叶いました。
ここまでお力添え頂きました事務方の皆さま、ほんとうにありがとうございましたm(_ _)m(^^)

早めにお教室に入り、机に朗読原稿をおいてゆきながら、生徒さんの方々をお待ちしておりました。
丸い時計が15時になると、皆さんが入っていらっしゃいました☺️
写真には写っていませんが、もちろん透明なビニールをおくなどしっかり感染対策は施され、扉も開いたままです。
私の自己紹介をして、今度は皆さんそれぞれのお名前を確認して、スタート。
まずは私が2つの場面を朗読しました。
・お雪と大江匡との出会いの場面。突然降り出した雨。ひろげた傘の中に、ひとりの女が飛びこんできた。
・お雪に誘われて、大江匡は玉ノ井路地裏のお雪の家へやって来た___。
永井荷風「濹東綺譚」ですが、私はこのお話が本当に好きです。
声にしているだけで嬉しくなり、何度も公演を重ねて来たお話だけに、どんどん気持ちが穏やかになってゆきます。
生徒さんの声の響きや、読みかたなど、その個性をよく聞きながら、どんどん進めてゆきました。
…人の声っていいな。マスクをしていらっしゃるのですが、お声の響きがそれぞれとても良い感じ。
これからがとても楽しみです。ストレートに読んだり情感を重ねてみたり、楽しんでゆきたいと思います。
市川市文学ミュージアム「市川 荷風忌」へ何度か足を運んで下さっていたという方がいらっしゃいました。時間をかけて公演を重ねて来たことが、こんな風にご縁となってつながって…とても嬉しかったです。そしてとても嬉しいことに、このブログを読んで来てくださったという方も(💖)動画もご覧頂けたそうです。ありがとうございました。ブログは🐱のミーちゃんと並んで、ひとりでポツリポツリ書いているので、とても励みになります。
皆さん、電車に乗って恵比寿教室まで来て下さって、ありがとうございます。永井荷風の世界を一緒に読みつないでゆきましょう。
<濹東綺譚 ~玉ノ井夜想 大江匡とお雪~>
小説家・大江匡と玉ノ井の娼婦・お雪の切なくも美しい愛の物語。 昭和初期の私娼街を舞台に、その出会いから別れを季節の移り変わりとともに描き出す、1951(昭和26)年に発行された、永井荷風 の代表作品。

<あらすじ>
6月末のある夕方、大江は玉ノ井付近を散策する。急に振り出した 大粒の雨、ひらいた傘に突然飛び込んできたひとりの女、お雪。侘 しい場末の町、蚊のわめく溝際の家に住むお雪と大江は、なじみを 重ね、たがいに情を深めてゆく。純朴なお雪の恋心。玉ノ井路地の 迷宮を彷徨い歩く大江の複雑な心情が夜空に切なく交差する。季節 は夏を過ぎ、やがて秋の深まる十五夜を向えるのだが、二人の行く 末はいかに...。
7月からは、また新しい作品で朗読講座を予定していますが、それは改めてお知らせさせて下さい。