~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

□『鑑定士と顔のない依頼人』■ ※ネタバレ有

2013-12-15 17:09:54 | 映画【イタリア】


  『鑑定士と顔のない依頼人』:公式サイト

似た者同士
先生

ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、謎をちりばめて紡ぐミステリー。
鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄されていく過程を、
エンニオ・モリコーネの音楽に乗せて描く。

 ジュゼッペ・トルナトーレ - Wikipedia

 エンニオ・モリコーネ – Wikipedia

邦題“鑑定士と顔のない依頼人”というよりかは
“鑑定士と顔を見せない依頼人”のほうがニュアンス近いような?

私はビリー役のドナルド・サザーランドは久しぶりに観たけど、
まるで仙人みたいになっていたな。。。

美術系映画『ダ・ヴィンチ・コード』のように絵画にまつわるミステリーかと思いきや、
女性に奥手だった熟年男性と引きこもりの若い女性の歳の差ラブストーリーかと思いきや、
巧妙に練られた一大詐欺事件・・・。
(貞淑な人を計算づくで罠にはめる設定は男女逆バージョンの『危険な関係』ぽい感じもしたな。)

キーパーソンで小人の大人が登場するのは映画では度々あるし、
ジュゼッペ・トルナトーレ監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』などの
ノスタルジックな作風のイメージが強いけど、
ダークなミステリー『題名のない子守唄』も撮っているので、さほど目新しさはなかったです。

 『題名のない子守唄』・・・ ※ネタバレ含

ロバート〔ジム・スタージェス〕が
バージル〔ジェフリー・ラッシュ〕とクレア〔シルビア・ホークス〕の屋敷での会食を覗き見していたり、
バージルは暴漢に襲われ、瀕死の状態でクレアに電話するんだけど、
クレアはバージルが屋敷の戸外にいるとすぐに気づいていたり、
後から思えば、伏線はあったんだけど、
クレアの無表情と相反するロバートの愛想良さに接点を悟らせなかった。
ビリーは見るからに怪しげな風貌ではあったけど、この二人と組んでいる感じはしなかったし。
配役が上手かったようにも感じた作品でした。
 


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