~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『愛の流刑地』・・・①感想 ※ネタバレ有

2007-01-15 00:38:33 | 映画【日本】
やはり、TV出身の監督なのでアップの映像を多用しすぎ・・・。(^-^;
出演者の表情は伝わりやすかったんだけど、
映画には“引きの映像の美学”の利点もあると私は思うので・・・。
映りゆく季節の情景も美しいんだけど、
京都の紅葉の色が鮮やかすぎて明らかにCGだとわかってしまうのはチョット。。。

裁判の場面で胸元の開き気味のインナーを着ている
検事・美雪役:長谷川京子を上から映すアングルには呆れてしまった。(^-^;
最後の裁判場面で彼女は襟元までボタンをした普通のブラウスを着ていましたね。
被告と被害者の愛を理解し、
自分の恋愛も消化できた気持ちの変化を表していたのでしょうか?
でも、やはり彼女は色気や凛々しさが足りなくて役不足な印象だったな。
特に裁判の場面の台詞回しがたどたどしすぎる。(^-^;
(↑長谷川京子ファンの方、スイマセンm(_ _)m )

女性編集者・魚住〔浅田美代子〕は
スランプに陥っていて離婚暦があり一人で暮らしている中年作家・村尾〔豊川悦司〕と、
村尾のファンで、家事と子育てに追われ満たされない日々を過ごしていた
30代ぐらいの主婦・冬香〔寺島しのぶ〕が
対面したらその後どうなるかぐらいわかりそうな気もするし、
ある程度予想していたとしたら
ある意味、二人の逢瀬を傍観し楽しんでいた策士?でしょうね。

ヒロインの母〔富司純子〕が村尾の判決が出た後に、
娘・冬香から預かっていた手紙を留置所の村尾に送っていましたね。
その手紙を公判中に公開すると、
“殺人罪”ではなく“嘱託殺人”が立証されて罪が軽くなってしまう可能性があるから
判決が出てから娘の手紙を送ったのかな?
結果的に村尾は“殺人罪”になったし・・・。
弁護側の証人として証言しても娘の命を奪った村尾を許すことは出来ない。
少しでも重い罪にしたかったのでしょうね。

脇役の二人の女性の密かなしたたかさ?も観応えありました。(^_-)

主人公・村尾と冬香の愛は
   単純なようで、深くて・・・
   深いようで、単純で・・・
よくわからなかったけど、それが“二人だけの愛の世界”だったのかな?


P.S.
ヒロインの母が
「富山(雪国)の女はおとなしいようでキツイところがある・・・」
というような台詞があって、ドキッ!とした私。。。
私の母は生粋の大阪人だけど、私の父は富山出身。
私にも雪国の血が半分流れているよぉ~。。。

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