~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『愛の流刑地』・・・②『愛の流刑地』と『四月の雪』 ※2作品のネタバレ有

2007-01-15 00:44:24 | 映画【日本】
生涯TVディレクターと決めていた鶴橋監督は
友人である脚本家(鶴橋監督のTVドラマ『砦なき者』の脚本家:野沢尚さん)
が亡くなって途方にくれていた時に
東宝のプロデューサーに「『四月の雪』のような純愛映画を作りましょうよ。」
と声をかけられて、
『愛の流刑地』の監督をする事になったそうですね。
『四月の雪』は一般的にはマスコミが煽る
“ヨン様映画”“不倫映画”という尺度での感想が主だったので、
私的には、そういう一般人の表面的な偏った見方?にガッカリさせられる事が多かっただけに、
映画会社の方が『四月の雪』“純愛映画”と認めて下さった事がとてもありがたく思えました。(*^-^*
そう言えば『四月の雪』も東宝系列の映画館で公開されましたよね。
『四月の雪』があったからこそ、
『愛の流刑地』が映画化された事は素直に嬉しい。(*^-^*

『愛の流刑地』の主人公二人の愛は世間的には“不倫”なのかもしれないけど、
淫らさは感じなくて、純愛だと私は思った。
そういうところが『四月の雪』と共通しているかな?
出逢った瞬間から惹かれていった『愛の流刑地』の主人公二人は
“運命のめぐり逢い”だったのかもしれない・・・。

『四月の雪』の台詞で
  「ずっと前に、あるいはもっと後に出逢っていたらどうなったのでしょうか?」
というニュアンスの台詞が私は印象深かったんだけど、
『愛の流刑地』の二人も出逢う時期が違っていたらどうなっていたんだろうか?

『四月の雪』の主演二人の演技はフィーリングが合わなくて違和感を覚えましたが、
(↑私感ですが、『四月の雪』の二人は相手役に一歩下がってもらって、
自分が前へ出てこそ輝くタイプなので、
磁石で例えるならば同極を合わせようとしても退け合うだけだったというか。。。)
でもまぁ、『四月の雪』は“恋愛のもどかしさ”をベースに紡いだ作品だったので、
それで良かった気もするのですが・・・。

『愛の流刑地』の主演二人は昨年公開の『やわらかい生活』でも共演していたからか、
場面や感情の流れに応じて自然にお互いを引き立てあいながら
作品を引っ張っていった印象だったので、
演技の相性がとても良くて観やすかったです。(^-^)

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