永遠の謎
太陽の熱
ジョナサン・サフラン・フォアの小説をスティーヴン・ダルドリー監督が映画化。
9.11同時多発テロで父を亡くした少年が、
父が残した鍵に関するメッセージを探す為にニューヨークを駆け巡る様を描く。
少年：オスカーと母：リンダ〔サンドラ・ブロック〕の心の再生物語ですね。
リンダはオスカーの鍵の穴探しに気づいていて
先回りしていたのは母親らしい気もしたんだけど、
夫：トーマス〔トム・ハンクス〕から自宅への留守番電話があった事は
最後まで気づかなかったのかしら？
リンダが「（トーマスの）声が聴きたい。」と言った時に
オスカーは留守電を聞かせてあげれば良かったのに
オスカーは半狂乱になっていた時にコードを引きちぎっていたから
多分、留守電メッセージはもう聴けなくなっているのかしらね？
オスカー役の子役は威勢が良すぎたかな？
台詞回しの歯切れが良くて堂々としているんだけど、
子供らしいナイーヴさには欠けたかも？
サンドラはラブコメ女優なイメージが強いけど、シリアスな演技も上手いですよね。
さりげなく母性をにじませていたのが良かった。
トム・ハンクスは出番少なかったけど、
声だけの場面でも家族を思う心情が伝わってきたよ。
サンドラのようにコメディ演技に長けている人は相手との台詞の間の取り方が的確だから
シリアスな演技もこなせますよね。
そう言えば、トム・ハンクスも元々はコメディ映画の役者でしたよね。
オスカーと間借り人〔マックス・フォン・シドー〕の鍵穴探しの旅は
古びた橋の上でメモを追っていくのは冒険映画ぽかったし、
各地を転々とめぐるのはロードムービーのようでもありましたね。
トーマスはリンダにとって初恋の人だったり、 トーマスがリンダの事を「こんないい子はいない。」と
ほの字（古語？）なのは甘酸っぱすぎる気もしたんだけど、
それでもウルッときちゃいましたよ。
やはり、私はなんだかんだ言っても家族愛や純愛に涙腺を刺激されやすいのかも？^^
実際に起きたテロを題材にして、クライマックスはメロドラマぽく仕上げているので
意見が別れるところだろうけど、
登場人物の誰かを悪者にしたり、声高らかに提起するのではなく、
突然訪れた局面の中で父は死期を悟りながら妻に愛を告げ、
息子に電話に出る勇気をもってもらう為に何度も留守電にメッセージを入れ続ける。
そして、妻と息子は悲しみを乗り越えていこうとする
純粋な家族の物語に仕上げているのが良かったです。
ほんとうだ～～、感想が長い（笑）気に入った証拠ですね（笑）
そそ、コメディって難しいんですよね。ですから、コメディの演技が上手い人は、シリアスなものも上手いって言うのはその通りだと思います。出番少ないながら、存在感を残したトム、
抑えた演技ながら無償の愛を表現したサンドラ
ともに素晴らしかったですよね(T^T)
＞トーマスはリンダにとって初恋の人だったり、 トーマスがリンダの事を「こんないい子はいない。」と
ここね～私、実は泣きました（笑）感想に書きたかったんだけど、「こんないい子はいない。」と言った台詞が、そう言う言い回しだったかどうか自信がなかったので書かなかったの(^_^;)生まれ変わっても、また、ママと結婚したいとかも言ってましたよね？違ったかな(^_^;)
エンタメ大好きな私ですが（笑）、こう言う作品も大好きです！
久々に？ＢＣさんと感想が合いましたね（笑）
うん、寂しかったの～、来てくれて嬉しいよ。^^
私はノレない作品でもツッコミどころが多かったら長文になる事もあるんだけど(^-^；
この作品は共感できたので作品に愛を込めて長文書きました。(*^-^*
コメディ演技が得意な人はシリアス演技も出来るけど、
シリアス演技が得意な人は必ずしもコメディ演技がこなせるわけではないんですよね。
それを考えるとコメディ演技に長けている人は才人だなって実感しますよ。
トムもサンドラも自然な演技でしたよね。
子供が生まれても恋した頃の純粋な気持ちを保っていたご夫婦は素敵ですよね。
私ももし結婚するとしたらこういう仲睦ましい夫婦になれたら良いなと思ったの。
ひろちゃんと意見が合ったのって『英国王のスピーチ』以来、1年ぶりかな？
私はハリウッドのヒューマン物語はドロドロせずにサラッと涙を誘う感じだから
わりと好きなんですよ。