~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『BIUTIFUL ビューティフル』■

2011-07-13 23:07:12 | 映画【スペイン・ラテンアメリカ・カナダ】


  『BIUTIFUL ビューティフル』:公式サイト

天地万物

バルセロナの闇社会で生きる男が余命2ヶ月と知り、
子供達の為に奮起する姿を描く。

物語自体はシンプルなのですが、上映時間二時間半近くというのは冗長だったな・・・。

主役がハビエル・バルデムではなくて、日本で無名な人が主演だったならば、
【ラテンビート映画祭】で上映されそうな地味な作品だよね。
『カランチョ』を少し思い出したし・・・。

 『カランチョ』... ※ネタバレ少々

ハビエル・バルデムのピアスの枝が太かったのが印象的でした。
私はピアスの穴はあけていないからわからないけど、
あれだけピアスの枝が太いと多少は痛いんじゃないかな?
常になにかしらの傷みを抱えて暮らしてきた役柄とダブってくるような気もしてね。
だけど、血尿場面は多くても体型は痩せていなかったので病人という感じはしなかったな・・・。
それにしてもハビエル・バルデムは授賞式では陽気なのに
映画ではシリアスな役が多いよね。

この監督の作品って、
様々な軸が複雑に絡み合って、結局何が言いたいんだか主題がつかめない。。。
という感じで、私はあまり好きな作風ではないのですが、
今作も主題はよくわからなかった・・・。
ただ、今作は余命を知った中年男の姿だけに主軸を置いていて
闇社会で何をやっても上手くいかず悶々とした男の苦悩を浮き彫りにしている。
それに、今までの作品は作品ありきで出演者は後付けみたいな印象だったけど
今作はハビエル・バルデムのイメージに合わせて脚本を書いた当て書きだったらしいし、
ハビエル・バルデムの為の映画なのでしょうね。
そういう意味ではこの監督としても大きなチャレンジだったのかもしれないですね。


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