~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『恋極星』* ※ネタバレ有

2010-06-12 17:26:56 | 映画【日本】


  恋極星 : 作品情報 - 映画.com

思い出

 初恋・雪のクリスマス・流れ星・・・
メルヘン童話の絵本のような印象。。。
それと、次から次へとJ-POPが流れるのは観ていて落ちつかない。。。
ミュージックビデオじゃないんだから。。。

少女漫画が原作らしいけど、所々リアリティを欠いていましたね。。。
特に、知的障害者の大輝がつぶやく言葉は
菜月〔戸田恵梨香〕と颯太〔加藤和樹〕の悲恋を盛り上げる為だけの
都合の良い言葉ばかりだったような気もするし・・・。
描き方が不自然だし、大輝役の俳優の演技もわざとらしいわ・・・。

颯太役の加藤和樹

台詞回しはぶっきらぼうだけど、野性味がある印象。

菜月役の戸田恵梨香

清純派の容姿でありながら台詞回しはサバサバしているのが魅力ではあるけど、
時にガサツに聞こえるのが難点な気もします・・・。
でも、芯の強い菜月役には合っていたような気がしました。
メロドラマでも湿っぽくならなかったから。

自分が弟を守っていかなければならない。
弟よりも一日でも長く生きなければならない。
そういう菜月の気持ちはよくわかるよ。
こういう障害のある家族がいると自分の事だけを考えて生きていく事は出来ないけど、
それを含めて自分の人生なんですよね。
ただ、宿命(生まれた境遇)は選べないし絶対に変えられないけど、
運命(自らが歩んでいく人生)は努力や状況判断次第で
良い方向に変えられる事もあると私は信じている。

最近の恋愛映画はお涙頂戴的な大げさな演出を避ける傾向ではあるけど
颯太が手術を受ける為に手術室に運ばれていく場面の次は
颯太の母と菜月が喪服姿というのは唐突な気もしたな。。。

残された者は思い出だけにすがって生きる事は出来ない。
でも、先に旅立つ者は愛する人に思い出を残す事しか出来ない。
せつないですね・・・。


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