~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『オールド・ボーイ』★ ※ネタバレ有

2007-10-30 00:21:03 | 映画【韓国】
特集上映【シネフェスタ最後の24本 プラス1】で初めて観ました。
↓正直言って、不可も有り・可も有りな感想なので箇条書きにしちゃいました。(^-^ゞ

×不可な点×
 ◆ オ・デス〔チェ・ミンシク〕は15年間も監禁されていたのに何故、携帯電話の使い方がわかるの?

 ◇ オ・デス役:チェ・ミンシクとイ・ウジン役:ユ・ジテはどう見ても同窓生役には見えないよ。
    ユ・ジテは15年間監禁していた首謀者役には若すぎる。
    ユ・ジテは撮影当時まだ20代後半ぐらいだっただろうし、
    この役柄だと30代半ば以上でもっと存在感のある俳優をキャスティングしてほしかったな。
    (例えば、ソル・ギョングだとハマリそうな役柄だと思うんだけど。。。)
 
   ◆ チェ・ミンシクのアクションシーンを魅せる為か、前半の格闘(暴力)場面が長すぎる。

○可な点○
   ◇ 15年間監禁場面を簡潔に描いていたので、閉塞感が大苦手な私でもなんとか大丈夫だった。

   ◆       乾いた質感&グルグル回るカメラアングル⇒ドグマ
         発光する青白い色調⇒フィルムノワール
       を連想させる映像センスが独創的。 

   ◇ グロテスクな場面も音楽は穏やかなメロディの曲が多かったので音楽には癒されたかも?

★まとめ★
復讐する側(現在の被害者)が実は復讐されていた(過去の加害者?)というパターンは
日本の二時間サスペンスドラマぽいと思っていたら、
この作品は日本の漫画が原作なのね。

私的には、不可も有り・可も有りで釈然としない作品だったけど、
    どんな人間にも生きる権利がある
人類愛(人間愛)的なメッセージが伝わってきたのは良かったと思いました。(*^-^*
それと、ラストシーンのチェ・ミンシクの微笑みは慈愛に満ちた父親の顔(表情)になっていましたね。(*^-^*

P.S.私見(私感)ですが。。。
こういうハードな描写(演出)の監督って、
作品や年齢を重ねていくうちに徐々にソフトな描写(作風)に移行していく監督が多いけど、
(↑例えば、韓国監督キム・ギドク、フランス監督フランソワ・オゾンとか)
パク・チャヌクは『オールド・ボーイ』の次の長編映画『親切なクムジャさん』では女性主人公〔イ・ヨンエ〕だったので、
暴力描写は少し抑えていたけど、
極限状態の人間の深層心理の源を抉り出すようなカラーを維持し続けているのは凄いですね。(*^-^*

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