特集上映【キェシロフスキ プリズム】:『スティル・アライヴ』
平穏
クシシュトフ・キェシロフスキ監督の没後10年に
キェシロフスキの教え子マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ監督が
キェシロフスキの映画人生を記録したドキュメンタリー映画。
『ふたりのベロニカ(1991) - goo 映画』のビー玉は
キェシロフスキの手作りだったんですね。
1時間のテレビドラマ『デカローグ』シリーズでは
早朝から準備、午前9時~午後9時まで撮影、
その後は編集や明日の撮影準備。
ハードだったので『デカローグ』後のキェシロフスキは一気に老けたそうです・・・。
作風的には『デカローグ』後は女優を主演に起用するようになるので、
キェシロフスキ映画に出演希望する女優が多かったそうです。
(カトリーヌ・ドヌーヴやニコール・キッドマンも出演希望していたそうです。)
芸術と生命の間の極限状態で作品を生みだしていた
キェシロフスキが求めていたのは“平穏”。
『トリコロール 赤の愛(1994) - goo 映画』後は引退し田舎暮らしをしていた晩年、
病を患うまでは心身共に“平穏”を得られていたのだろうか?
田舎でログハウスを作っていたキェシロフスキが一番若しく青年ぽく見えました。
P.S.上映前の映画研究家の方のトークショー
◆ ポーランドは日本と同じぐらいの面積
◆ キェシロフスキのお墓には『アマチュア(1979) - goo 映画』の主人公が
↓カメラを意味する指のポーズのモニュメントがある。
というお話しか印象に残らなかったです。
現地でのキェシロフスキの事をもっと知りたかったのに
映画研究家はトム・ティクヴァ(キェシロフスキの遺稿『ヘヴン(2001) - goo 映画』を監督)の
代表作『ラン・ローラ・ラン(1998) - goo 映画』の作品名もキチンと言えていなくて、
観客が教えていたし。。。
一般人の旅レポに過ぎなかったです・・・。
上映後、映画研究家とお話したがっていた観客もいたのに
サイン会もせずにこの回を観た観客がほとんど帰ってから、
映画研究家はお帰りになられていたし。。。
トークショーの話術も観客を楽しませようという意志が感じられなくて
つまらないものでした・・・。
もっと観客と対話してほしかったです。
*【キェシロフスキ プリズム】*