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『さくら、さくら~サムライ化学者高峰譲吉の生涯~』:公式サイト
高峰譲吉 – Wikipedia
一期一会
ポスター(トップ写真)のイラストは
高峰博士の妻・キャロライン役で出演しているナオミ・グレースの実夫・松下進が制作。
夫婦で映画に携わっているのですね。
メジャー配給の作品ではないので、低予算だったのかしら?
結局、アメリカでのロケはなかったし、
髪の毛がピンピンしている赤ちゃんは明らかに人形だったし。。。
それと、二部作の予定だったのが2時間25分の長尺で一部作になったので
カット場面も増えたんだろうね。
(エンドロールでは本編にはなかった場面が多く映っていたし・・・。)
やはり、これだけの偉業を成し遂げた高峰博士の功績を描くには
映画の二時間尺では無理があるような・・・。
高峰博士の妹のナレーションが軸で妹視点から描かれているので
いっそうの事、妹をヒロインにした朝ドラにしたほうがじっくり描けたんじゃないかなぁ~
という気もしちゃいましたよ。。。
それと、高峰博士の妻:キャロラインの大根おろしクッキングは
遊び心で取り入れた実験的な演出だったんだろうけど、なんか浮いていたし。。。
明治時代の日本人男性とアメリカ人女性の結婚式は
新郎=和装
新婦=ウェディングドレス
なのね。
襟足だけを刈り上げている昔ながらの髪型。
『パブリック・エネミーズ』のジョニー・デップを観た時も思ったけど、
『パブリック・エネミーズ』・・・ ※ネタバレ有
襟足だけが涼しげというのは色香あるよね♪
(今ドキの男性はロン毛か坊主で両極端だから、髪型が味気ないのよね~。)
伝記モノは真面目な演出で描かれる作品が多いけど、
この作品は所々コミカルさを取り入れながら描いていたので、
気軽に観る事が出来ました。
伝記モノならではの堅さはそれ程なく、
深刻な展開になっても重くなりすぎない程度でカットを割っているから観やすかった。
18歳の高峰を演じる雅也はかなり若づくりしていたけど、
目の下の皺はごまかせないね。。。
高峰は若い頃は喧嘩もしたし、学内でヘンなバイトもしたし(^-^;
晩年はひょっとこ顔で踊っているし。。。
それらが実際のエピソードならば高峰は面白い人だったのでしょうね。
高峰を偉人としてではなく、研究に熱中するあまり周囲の事がおろそかになってしまう
憎めない男子というキャラで愛嬌良く活き活きと表現していた
雅也は素かと思う程、味のある演技でしたよ。
心配していた滑舌も聞き取りにくい箇所はあまりなかったし、
彼は英語の方が滑舌良いから英語台詞が多い作品のほうが安心して観ていられるわ。
優しい眼差しも清らか♪
美木良介の美声にもウットリ♪
松方弘樹の役はもっと紳士的な俳優が演じたほうが合いそうな気もしたけど、
出番少なくても存在感は抜群だよね。
妹役の国分佐智子も妻・キャロライン役のナオミ・グレースは
全然、老けないのがフシギだったわ。。。
高峰が60代の時は妹と妻は50代のはずだと思うけど、若々しいままなんだもん。。。
国分佐智子はしっかりした語調で話すナレーションが良かった。
ナオミ・グレースは歌手なので映画は初めてだったので、表情は硬かったけど
ドレス姿も着物も似合っていたし華のある風格はありましたね。
高峰がキャロラインに一目惚れしたんだろうけど、
二人の心が通い合っていく過程をもう少しじっくり描いてほしかったな~。
ビールの醸造から新薬の開発へと発展していく。
医者である家業から逃れたつもりでも
結局は新薬を研究・開発する事になり医学に携わる事になる。
新薬によって多くの人命は救えたものの研究に打ち込みすぎるあまり、
高峰の命が狙われたり、高峰自身が病気を患ったり、
一番若く将来のあった助手を病気で亡くしてしまう・・・。
家庭を犠牲にしていたもう一人の助手も
日本に居る妻とよりを戻す為に日本へ帰る事になる・・・。
様々な出来事を経て開発した新薬。
でも、高峰は世界的な製薬会社に版権の全てを渡し利益に執着するのではなく
日本での販売に関しては日本の企業に販売してもらう事にこだわる。
アメリカ人女性と結婚し、研究の為にアメリカに永住する事になっても帰化はせず、
日本人であり続ける。
高峰は日本人としてのアイデンティティを保ち続けたかったのでしょうね。
そして、“日米の懸け橋”になりたいと彼なりに尽力しても時代は・・・。
桜を愛でる文化がある日本。
高峰が桜をアメリカのワシントンに寄贈する事によって
桜は“日米の懸け橋の象徴”になったのと同時に
日米の融和に夢(未来)を託す、
高峰の切なる想いが込められていたようにも私は感じました。
P.S.
映画『外科室(1992) - goo 映画』を観て加藤雅也ファンになってから18年。
『外科室』 ※ネタバレ有
『外科室』で彼が演じていた役は”高峰医師”。
『さくら、さくら~』で彼が演じた役は”高峰博士”。
“高峰”つながりですよね。
18年ぶりの名字つながりも彼にとってはめぐりあわせなのかなぁ~
と思ったりもします。
>二部作の予定
そうだったのですか~?
やはりあれだけの偉業を残した方の様々なエピソードを盛り込むのは、普通の映画上映時間じゃ足りないですよね。
こんな場面あったっけ?と思ったのはカット場面だったのね。。。
雅也さんの英語が素晴らしい~と思ったし、若い頃から老年まで違和感なかったです。
国分さん若すぎ~そういえば思った!(笑)
雅也さんの“高峰”つながり。びっくりですね~BCさんの知識、ファンならでは!ですね。
本当になにか縁を感じますね・・・
コメントありがとうございました。(*^-^*
>こんな場面あったっけ?と思ったのはカット場面だったのね。。。
うん、そうなの。
新聞記事や動画で観ていた場面が本編には入っていなくて、
あれ?と思っていたらエンドロールで流れていました。
加藤雅也の英語の発音は良かったですよね。
18歳は少し無理があった気もしたけど
彼は近年は映画やドラマで老け役も度々演じていたので
この作品では無難に表現していたように感じました。
加藤雅也と国分佐智子は実年齢もかなり差があるので
兄妹役というのは無理があったかも?^^
ちなみに、国分佐智子は小学生時代オーストラリアで暮らしていたから英語が堪能なので
この作品のアメリカで上映版は英語でナレーションをされたそうです。
映画『外科室』は加藤雅也ファンになったキッカケなので、役名は覚えていたの。
つながりと言えば、雅也は1963年生まれなので、雅也とジョニーは同じ年齢なんですよ☆
>雅也とジョニーは同じ年齢なんですよ
そうだったんですね~?
なんだか同い年にはみえな~い!と思ったけど
どちらが若い?と考えると雅也さんの方が若い気が~。
でもジョニーも年よりずっと若く見えるのに・・ということは雅也さんはそれより童顔?
あれれ・・・?(笑)
コメントありがとうございました。(*^-^*
>でもジョニーも年よりずっと若く見えるのに・・ということは雅也さんはそれより童顔?
加藤雅也は童顔なのかなぁ~?
あっでも、雅也の顔立ちは俳優デビュー前のモデル時代から
それほど変わっていない気もする。^^
ちなみに、ブラッド・ピットもジョニー、雅也と同じ年生まれです。
試写会で私よりも先に『さくら、さくら~』を観ていたマリーさんが
感想をUPしていないという事はマリーさん的にはこの作品イマイチだったのかな?