~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『蛇にピアス』* ※ネタバレ少々

2009-11-09 22:43:05 | 映画【日本】

  『蛇にピアス』:公式サイト 

愛の証
神の子


映画『
重力ピエロ』や月9ドラマ『東京DOGS』に出演の吉高由里子。

 
~『重力ピエロ』~ ※ネタバレ有

不思議な雰囲気の女優さんだなぁ~と思って
彼女の主演映画が観たくなったのでこの作品をDVDで観ました。

滑舌がイマイチな出演者が多く台詞が聞き取りにくかったので
すぐにDVDの字幕ONにしましたよ。^^

 物静かでサディステックなシバ〔ARATA〕
 熱くノーマルなアマ〔高良健吾〕
二人共、見た目はパンクでコワイけど心根は良い奴なんですよね。
常にルイ〔吉高由里子〕の事を心配していて思いやりがある。

 ルイへの愛の極みゆえに殺したくなるシバ
 ルイを守る為に人を殴り殺したアマ

ルイにとってはどちらの男性の愛し方が愛の証だったんだろうか?

シバ役のARATAは『
空気人形』の普通の青年役よりも

 
~『空気人形』~ ※ネタバレ少々

この『蛇にピアス』のヘビィな役のほうがインパクトありましたね。

身をつく痛みでしか“生”を感じる事が出来ない・・・。
ルイ・シバ・アマにとってはピアス・刺青・セックスは
痛み(生きる意味)を得る手段に過ぎない・・・。
そういった極度な手段は全く共感出来なかったです・・・。

ただ、ルイ(上写真:中央)・シバ(上写真:左)・アマ(上写真:右)は
そういった鬱蒼とした現実に絶望していたのではなく、
むしろ、その中で生きる道筋を探そうともがいていたように感じました。
そういう意味ではルイ・シバ・アマは普通の若者に見えたりもしました。


P.S.
チンピラ役で藤原竜也・小栗旬、警察官役で唐沢寿明がカメオ出演していましたね。
特に、藤原竜也のああいう役回りはなんかお気の毒でしたわ。。。

8 コメント

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蜷川幸雄 (よしぼう)
2009-11-10 12:26:10
蜷川幸雄は舞台が素晴らしいのです。
吉高由里子も蜷川幸雄の舞台で主演をつとめたことがあります。藤原達也、小栗旬、唐沢寿明みな蜷川の舞台でタイトルロール(主演)をしたことがある人ばかりですね。ちょっと芝居のDVDは高いですが、一度あの雰囲気を味わってみることをオススメします。(特に蜷川作品を。世界で活躍する人だけあり、狙ったサプライズが必ずあります。)
映画どうでしたか。蜷川監督には「魔性の夏」という、あの面白い四谷怪談をどうしたらこれだけつまらなくできるんだという怪作があるので、敬遠しているのです。それとイタイのは以前読んだ原作だけでコリゴリですし。
吉高由里子でよかったのは、園子温監督の「紀子の食卓」があります。面白いかどうかはともかく、彼女が若い時から演技がうまかったのがわかります。長いけれど、吉高ファンには必見でしょう。
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蜷川作品。 (BC)
2009-11-10 21:25:10
よしぼうさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。(*^-^*

私は蜷川幸雄の舞台は実際には観た事はないのですが、
『真情あふるる軽薄さ2001』はDVDで観ました。
でも、私には少し難しかったです・・・。
私は宝塚歌劇のようなショーが好きなので、
演劇は好みではなかったというのもあるのかもしれないですが・・・。

『蛇にピアス』はデリケートな題材の映画なので
好みが分かれると思うから一概にオススメは出来ないかな。
でも、青春の傷みを描く物語が嫌いではない私は普通に観る事が出来ました。
ラブシーンはもっとハードなのかと思っていたけど、
わりと淡々としていたので嫌味はなかったです。

『紀子の食卓』レンタルビデオ店にあったらチェックしてみますね。
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難しい作品選びすぎです (よしぼう)
2009-11-10 23:21:24
ご返事ありがとうございます。
ただ、蜷川さんの舞台はかなりショーアップされてますよ。
蜷川さんは昔の仲間だった清水邦夫という劇作家の作品をやることがあります。この清水邦夫が哲学的で難解なのです。蜷川さんの舞台で、いきなり「真情あふれる軽薄さ」を選んだのは大失敗です。(あれは私も原作読みましたが、つまらないです。)
蜷川さんはよくシェイクスピアをやられるので、何かその中で一本観てみることを勧めます。シェイククピアは一見難しそうですが、血わき肉おどるエンターティメントですから。

だいたい、吉高由里子「エレンディラ」、藤原竜也「ロミオとジュリエット」、小栗旬「カリギュラ」、唐沢寿明「天保十二年のシェイクスピア」(シェイクスピアの名場面だけで清水次郎長のような、ヤクザ時代劇を作った舞台。これがメチャクチャ面白い)という、テレビでも大活躍の人が主演の舞台が面白くないわけありません。
藤原竜也と鈴木杏の「ロミオとジュリエット」って、チョット観てみたいと思いませんか?
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BCさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-11-11 01:45:58
すみません、なんだかTBがうまく飛ばなくて・・。何かNGワードがあるのでしょうか・・?

この作品は普段私なぞが近づけない世界を垣間見る(本当は憧れているのかも・・)ことができて、酔いしれてしまいました・・。


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シェイククピア。 (BC)
2009-11-11 21:07:40
よしぼうさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。(*^-^*

私が『真情あふるる軽薄さ2001』のDVDを観たのは
蜷川幸雄の作品に興味があったからという訳ではなくて、
その当時に付き合っていた人からDVDを薦められたので観ただけだったんですよ。(^-^;
蜷川作品は難解な作品ばかりではないんですね~。

>藤原竜也と鈴木杏の「ロミオとジュリエット」って、チョット観てみたいと思いませんか?

藤原くんは演技上手いとは思うんだけど、
クセのある演技のようにも感じて彼の演技は少し苦手なんですよね・・・。
私的には小栗旬が好きなので小栗くんの舞台なら観てみたいかも?^^
吉高由里子は蜷川さんの舞台にもご出演されていたんですね。
舞台での吉高さんの演技も少し興味あるかな?
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深層心理。 (BC)
2009-11-11 23:05:48
ひきばっちさん、こんばんは。
私のブログはNGワードは設定していないので、
トラックバックが不調なのかもしれないですね。m(_ _)m

極端な手段(ピアス・刺青など)で肉体改造する
ルイ・アマ・シバには全く共感は出来ないんだけど、
でも、肉体をつく痛みでしか生きる意味を見い出せない
自分自身を模索している気持ちはわからなくはないと言うか・・・。
それはきっと、私には三人のような度胸はないけど
どこか憧れるものがあるのかも知れない気もしたり。。。
深層心理をつかれているような気がした作品でしたよ。^^
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本職は舞台俳優 (よしぼう)
2009-11-14 18:54:35
>藤原くんは演技上手いとは思うんだけど、
クセのある演技のようにも感じて彼の演技は少し苦手なんですよね・・・。
何となく分かるし、思い当たることがあります。
藤原竜也は今でこそ映画で活躍してますが、本職は舞台俳優で、舞台でこそ映える人です。
蜷川作品では、「身毒丸(2002、2008)」、「ロミオとジュリエット(2004)」、「近代能楽集(2005)」、「天保十二年のシェイクスピア(2005)」、「オレステス(2006)」、「ムサシ(2009)」と数多くの作品に出演、しかも多くは主演をこなしています。他の演出家の作品でも「エレファントマン(2002)」、「ロープ(2006)」、「ヴェニスの商人(2007)」、「かもめ(2008)」などがあります。ずっと舞台中心にやってきた人であり、特に本作の監督でもある蜷川さんが彼を育てたとも言われています。だから、舞台のクセのある演技が抜けないのではないでしょうか。
>蜷川作品は難解な作品ばかりではないんですね~。
たまに哲学的な作品をやりたがるのですが、エンターテイメントに走ってくれると最高です。やはり本質がエンターテイメントであるシェイク氏ピア作品と、特によかったのが「エレンディラ(2007)」です。残念ながら主演は観に行ったはずなのに記憶違いで、吉高由里子さんではなく、当時テレビで活躍していた美波さんでした。内容は少女エレンディラがおばあさんにひどい目にあわされながら旅を続けるという暗くなりがちのものを、ラテンアメリカののりで明るく楽しくえがいています。主演女優がフルヌードや坊主頭を舞台で披露してみせたのでも話題になりました。
>私的には小栗旬が好きなので小栗くんの舞台なら観てみたいかも?^^
小栗旬は蜷川さんの舞台では、「間違いの喜劇(2007)」、「お気にめすまま(2007)」のシェイクスピア作品で蜷川さんに認められ、「カリギュラ(2007)」、「ムサシ(2009)」で主演を努めました。「お気に召すまま」ではでは成宮寛貴と、「ムサシ」では藤原竜也と共演しています。(ダブル主演!!)「カリギュラ」についてはチケットを買おうとしてわずか30秒で売り切れになった記憶があります。「カリギュラ」は内容は面白くもなくはないのですが、やや哲学的でわかりにくいところもあるので、先にあげたシェイクスピアの2作品の方がオススメです。(3作ともDVD発売中)ただ内容が少々わかりにくくてもファンとしては小栗旬が舞台狭しと暴れまわってくれた方がイイのかもしれませんね・・・
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蜷川舞台。 (BC)
2009-11-15 19:24:45
よしぼうさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。(*^-^*

ご丁寧解説して頂いてありがたいのですが、
私は蜷川舞台に格別の関心があるわけではないですし、
舞台のDVDはお金がかかるのでレンタルビデオ店にあれば観るかもしれません。

映画『蛇にピアス』の感想とはかけ離れてきているので、
この話題はこれで終わりにして頂けないでしょうか?
スイマセン。m(_ _)m
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