~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

【2009ひめじ国際短編映画祭】「公募作品コンペティション入選作品」

2009-08-02 15:11:59 | 映画【映画祭・特集上映・その他】

1(土)は播州地方の集中豪雨による川の増水の影響で
姫路の2つ手前の駅を過ぎたあたりで電車が10分以上のろのろ運転になってきて、
ついに30分以上停車・・・。
やっとまたのろのろ動いたかと思ったら
姫路の一つ手前の御着駅で電車が完全に止まってしまい・・・
御着駅から徒歩とバスで姫路の会場に駆けつけたので
会場に着いたのが2時になってしまったから
ジャン=リュック・ゴダール監督+エリック・ロメール脚本の
『Tous les garçons s'appellent Patrick(仮題:男の子の名はみなパトリック)』が上映された
「フランス短編特集~短編映画先進国フランスからの珠玉の短編特集~」と
「公募作品コンペティション入選作品」の 1本目『ミスブラッドベリー』は観られませんでした。。。(T_T)

  
【ひめじ国際短編映画祭】

「公募作品コンペティション入選作品」で私が観た中で印象に残った作品は

『奴との遭遇』 〔2009年、澤田裕太郎監督、8分45秒〕

地球を滅ぼすべくついに降臨した恐怖の大王だが・・・

身近な小道具(日用品や材料)を使ったアイデアやシュールなボケ&ツッコミ、
そしてエンドクレジットがツボ。^^

澤田監督は舞台挨拶でこの作品の上映前に姫路城へ行ったら
道に迷ってしまったエピソードもお話されていて面白い監督さんでした。


『しあわせならたいどでしめそうよ』 〔2009年、佐藤福太郎監督、29分50秒〕

人生に疲れた中年のホームレス?タロと
父と暮らすしっかり者の小学一年生ミナの友情物語?


キチンと敬語を使える子役の演技が良かった。

佐藤監督と舞台挨拶に登場した子役の女の子は緊張しつつも
キチンと話していて立派でした。
ポニョの歌を歌っている大橋のぞみに少し似た雰囲気の女の子でした。


『鍵穴』
〔2008年、渡辺裕一郎監督、30分〕

役者志望の青年が彼女と同居している
アパートの鍵をなくしてしまった事から巻き起こるミステリー・・・


アート志向に偏り過ぎず、物語のプロットが整っている。
劇場映画としても通用する秀逸な出来。


『Following』
〔2009年、片岡翔監督、4分30秒〕

若い女性が森で少年の人形と出逢う物語。

片岡監督の『ニタンカサンソ』『象煮』と比べると『Following』はシリアスな作風でした。
センチメンタルな音楽が厳かに流れる森の中で
思いつめた表情の若い女性と少年の人形が
声ではなく文字で交流しているのが神秘的に映りました。
サイレント映画のような余韻が残りました。

片岡監督と主演女優さんが舞台挨拶されていました。
富士山の青木ヶ原樹海で人形をぶら下げてロケしていたので
警察に注意されたエピソードを片岡監督はお話されていました。
主演女優さんは肌寒い中での撮影だったと仰っていました。


◎まとめ◎
実写映画、アニメーション、ジャンルも友情物語からミステリーまで多種多様で
監督の独自のセンスが光る短編作品が勢揃いしていました。
舞台挨拶に来られた監督さんは20歳~30代前半ぐらいに見える若い監督達で
身近な出来事をモチーフにした作品が多かったので現代的な息吹を感じました。

2 コメント

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Unknown (mig)
2009-08-02 22:31:15
BCさん!
行かれたんですね~♪
記事に載せて下さりありがとうです
わたしはまだこれは未見なんですが
実験的に、映像を試したくて撮った作品らしくて
本人も通ると思わなかったみたいです
他の作品とくに「ぐるぐるまわる」というのがイチオシ作品なので
是非機会があればいつか観て欲しいな~

他の作品についても知る事が出来て良かったです★
ありがとうございました
姫路城、行ってみたいな
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調和。 (BC)
2009-08-03 01:23:59
migさん、こんばんは。
映画祭へ行って来ました♪

『Following』は4分30秒の作品なので
入選作品の中でも上映時間は短い作品ではあったけど、
映像と字幕の書体と音楽が調和していて、
人形と若い女性の交流も印象深かったです。
今でも余韻が残っていますよ。(*^-^*

『ぐるぐるまわる』機会があれば観てみますね。


P.S.
姫路城へは結局行けなかったけど遠目から見ました。
お城の色合いは遠目から見てもキレイ。
姫路は“お城の街”という趣きを感じる街でした。
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