~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』* ※ネタバレ少々

2012-11-03 23:18:44 | 映画【イギリス】


  『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』:公式サイト

着こなし
肋骨の下=心

1936年にエドワード8世(『英国王のスピーチ』の主人公ジョージ6世の兄)は自らの王位を辞する。

 *『英国王のスピーチ』* ※ネタバレ少々

エドワード8世は離婚歴あるウォリス・シンプソンとの結婚を選択し、国王退位の際には
「愛する女性の助けと支え無しには、国王としての義務を果たすことができない」
と国民へ声明を発表。
スキャンダル“王冠をかけた恋”をマドンナが監督し映画化。
夫との不和に悩む現代女性ウォリーと
かつて英国王エドワード8世に王位を捨てさせた女として非難を浴びた
アメリカ人ウォリス・シンプソンの姿から愛の本質を描く。

ウォリーが鏡にルージュで書き記す”WE(ウォリスとエドワード)”の文字の
”E”の書き順が違っていたんだけど、なぜだろう?
(ウォリーが1度目に書いた時は気づかなかったけど、
2度目に書いた時はEの一番上の横棒を最後に書いていたのに気づいた私。)

真っ赤なルージュの口元をアップで撮ったり、
つけ睫毛で黒い涙を一筋流す目元をドアップで撮っているのが女性監督ならではのセンスだよね。

女が男に暴力をふるわれる場面、流血場面もあって、生々しいんだけど、
男の前でもひるまず、本気で感情ぶつけていく。
傷つく事を怖れず面と向かっていける強い女に私は憧れる。

正直、マドンナが監督した作品ならセックスアピールが強いのかと思っていたけど、
単にそういった面を強調しているわけではなくて、
愛憎関係の一背景として描かれていました。
それよりもシックな衣裳・髪型、モダンな調度品・装飾品に気品があって印象深かった。

異なる時代ながらも気高くまっすぐな二人の女性の生き様を
お互いの人生を励ますようにシンクロさせて映しだしていたのが良かったです。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これはよかった。 (rose_chocolat)
2012-11-23 09:33:08
お久しぶりです。
私もこれとても美しい作品だと思いました。
ですが、女性にはあまり評判が良くないのが残念ですね。何でかな?
返信する
うん、これは良かったよね。 (BC)
2012-11-23 22:42:12
rose_chocolatさん、お久しぶりです。

ポスターからして気品があって端麗な作風ですよね☆
だけど、2人の女性は愛嬌があるわけでもなくサバサバしているわけでもなく、
アンニュイ感じでふてぶてしい言動なので女性の立場から観ると
「なんでこんな女が?」みたいな印象をもたれてしまうのが女性に受けない要因なのかも?
返信する
Unknown (Nakaji)
2013-01-08 21:52:30
こんにちは♪

本当に気品がある映画でしたね。
衣装も宝石も本当にすばらしかったです。

>傷つく事を怖れず面と向かっていける強い女に私は憧れる

本当にあこがれます。こんな女性像をマドンナ自身が描きたかったんでしょうね。
でももうちっとシンクロをうまく書いて欲しかったな~
って感じもありました。
返信する
シンクロ。 (BC)
2013-01-09 23:01:05
Nakajiさん、こんばんは。

そうですよね、衣裳や小物などに気品や格調高さを感じる作品ですよね。

多分、マドンナ自身も真っ直ぐに強く生きようとしている女性なのでしょうね。
だからこそ、実在した人物を描く映画に挑戦したのだろうし。

確かに、シンクロさせて描くのは本職の監督さんでも難しいよね。
だけど、クライマックスはお互いをねぎらっているようシンクロさせていて良かったです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。