~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『悪人に平穏なし』『汚れなき祈り』 ※『汚れなき祈り』はネタバレ有

2013-03-24 12:40:37 | 映画【ヨーロッパ】


『悪人に平穏なし』

  『悪人に平穏なし』:公式サイト

 スペイン列車爆破事件 - Wikipedia

2004年にマドリードで起きた同時多発列車爆破テロ事件をもとに、
テロ組織に戦いを挑む中年捜査官の戦いを描いたハードボイルド・アクション。
ゴヤ賞(スペインのアカデミー賞)で主要6部門受賞作。

タイトルそのままの内容・・・。
事実を元に描いているので、展開にはひきつけられたが、
結局、何を言いたかったのかはサッパリつかめず・・・。

欧米のノワールの洗練されたスタイリッシュさ、
アジアのノワールの仁義な血生臭さとは一味違う
スペインならでは?の脂ぎっているような濃ゆいノワール、
主演俳優の圧倒的な存在感は光っていたけど、それだけでした。。。


『汚れなき祈り』

  『汚れなき祈り』:公式サイト

2005年にルーマニアで起きた事件をもとに、
人里離れた修道院で“悪魔祓い”の犠牲となった若い女性の悲劇を描く。
第65回カンヌ国際映画祭女優賞&脚本賞受賞作。

私は『4ヶ月、3週と2日』がダメだった(良質だとは思うけど、私の感性には合わなかった・・・)ので、
この作品観るのは不安だったんだけど、
カンヌでW受賞した作品なので気になって観に行ってきました。
けどやっぱ、不安適中って感じだったわ。。。

宗教が絡む事件はデリケートだからオブラートに包んだような描き方になるんだろうし、
スッキリしなくて曖昧だからこそ詩的な台詞で紡ぐ事も出来たんだろうけど、
だから、何っ?て感じなのよね・・・。

 悪魔のせいにしているのか?
 少しは責任を感じているのか?
教会側はのらりくらりで・・・。
要は“悪魔祓い”を熟知している教会の修道女が犠牲になっているのではなくて、
修道女に会いに来た幼なじみ(一般人)が犠牲になっているのが重大なのに・・・。
それについての言及はナシなの?

中味的には後半の30分だけで充分なのでは?
約2時間半の上映時間も長すぎ。。。
若い修道女と幼なじみの2人も教会という場所柄だからか無表情で
心情の揺れ動きを表に出さないので
なんか淡白で友情の厚さを感じなかったんだよね・・・。

外の閑散とした風景をロングショットで撮っているのは印象深かったけど、それだけでした・・・。


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