『隠された日記 -母たち、娘たち-』:公式サイト
自由
自立
『海のほとり』でカンヌ映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞した
フランスの若手女性監督ジュリー・ロペス=クルヴァルが
カトリーヌ・ドヌーヴらで描く三世代の女性の物語。
母:マルティーヌ〔カトリーヌ・ドヌーヴ〕が娘:オドレィ〔マリナ・ハンズ〕に会った時に
マルティーヌがオドレィの顔のお肌の事を気にかけているのが印象的でした。
女同士の場合、真っ先に目がいくのは顔のお肌の調子だったりするんだよね。
そういうさりげない会話がリアルだったな。。。
日記の中に綴られていた30代ぐらいの頃の祖母:ルイーズの場面は昔ぽくなかったから、
最初は日記の中の場面(回想場面)だとは気づかなかったです・・・。
母:マルティーヌ役のカトリーヌ・ドヌーヴは体型がふくよかになったけど、
キリッとした美貌は健在ですよね。
存在感も抜群。
娘:オドレィ役のマリナ・ハンズは80・90年代のハリウッド女優のような顔立ちだね。
顔のサイズは少し大きめだけど、目鼻立ちがハッキリした顔している。
このオドレィとマルティーヌの年齢設定が私と私の母の年齢と近いような気がしたから
自分達と重ね合わせながら観てしまったので
オドレィとマルティーヌに関する具体的な感想は書けないな。m(_ _)m
30代ぐらいの頃の祖母:ルイーズに関してはそういう気持ちわからなくはないけど、
それってどうよ? という感じなの・・・。
まぁ、“わがまま”と“自由”は紙一重だとは思うんだけど、
それは決して“自立”とは言えない気もするし・・・。
台詞が結構シビアなので共感するというよりかは共感しづらい感じかな・・・。
なんか、スッキリしないけど、妙に余韻をひきづる
フランス映画らしい女性映画でした。
女性の自立がテーマだったと思うのですが、結
末はなにやらミステリーのようでもあり…。隠
されていた真実が余りにショッキングだと、何
だかテーマが霞んじゃいそうです。(笑)え?
そういう話だったの?みたいな。^^;
共感する、しない、という2通りのくくり方では済まない内容だったように思います。
この話を聞いて、観た後、あなたはどう思いますか? と問われているような気がしました。
男性はたぶん、このテの話になると考えるのが面倒になってしまう人が多いかもしれませんね(笑)
過去・現在・それぞれの時代での“女性の自立”がテーマだったと思うけど、
監督が意図する“自立”というものがなんか甘ちゃんな気がしてしまって・・・。
どの女性もフラフラしているだけで
志の強さみたいなものが感じとれなかったんですよね・・・。
結末は単なるインパクト狙いでしょうね。
蛇足な結末でしたね・・・。
私はルイーズ役のマリ=ジョゼ・クローズは
『潜水服~』の女優さんだったと観賞後に知りました。^^
>この話を聞いて、観た後、あなたはどう思いますか?
観客に提起している印象を受けますね。
>男性はたぶん、このテの話になると考えるのが面倒になってしまう人が多いかもしれませんね(笑)
あはは、そうでしょうね。
きっと男性にとっては女心は未知の領域だろうし
“女は難しい”の一言で済ませたくなる作品かもしれないですね。^^