~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『二流小説家 シリアリスト』□ ※ネタバレ有

2013-07-06 23:31:30 | 映画【日本】


  『二流小説家 シリアリスト』:公式サイト

『このミステリーがすごい! 2012年版・海外編』(宝島社)、
『週刊文春ミステリーベスト10 2011年海外部門』(文藝春秋)、
『ミステリが読みたい! 2012年版・海外編』(早川書房)で
1位を獲得したデビッド・ゴードンの小説を日本で映画化。
売れない小説家が収監中の死刑囚に取材する事になったことで
殺人事件に巻き込まれ、真相を追う姿を描く。

死体をアート化?しているところは『ツインピークス』の二番煎じな感もあったな。。。
小説家の姪っ子がホステスの事をああ言ったのは事件に関してではなく、女としての嫉妬心?

長嶋一茂がどの場面に出ていたのかわからなかった。。。

上川隆也はこの作品が映画初主演だったのですね。
映画でも何本も主演やってそうなイメージだったので意外だった。
上川さんは雰囲気がインテリすぎて役に合っていなかった気がしたな。
死刑囚への取材場面も毅然としすぎていて
まるで、刑事や弁護士が取り調べているみたいな感じがしてしまったし・・・。
ダメダメな才人役ならば、ダラッと崩した演技も出来る堤真一か筧利夫のほうが役に合いそうかも?

片瀬那奈も色気がないのでホステスには見えず・・・。
姉の明るさと美貌に嫉妬していたという設定だけど、彼女は充分美人だし。

賀来千香子が上川さんの母親役というのも無理がありすぎるような。。。

私は武田真治は久々に観たけど、自分の言動に酔いしれている上から目線な死刑囚を
まるで、オペラのような台詞回しで表現していたと思う。

“母親の呪縛から逃れられない”というのは子供なら大なり小なりそうなのかもしれないけど、
息子にとっては初めて目にする異性は母親なので、
マザコン意識というのは大人になっても内心に秘めているのでしょうね。
しかも、まるで『砂の器』のような地方放浪の末に、
幼少期にああいう形で引き離されたなら尚更・・・。
とは言え、この母子は常軌を逸していて完全に狂っていますけどね・・・。
理論的な発言の息子と50代で司法試験に合格し弁護士になった母は知能指数は高そうなんだから、
その頭脳をもっとマトモな事に活かせば良かったのに。

中盤間延びしているし、伏線も見え透いてわかりやすすぎるし、
キャスティングからも犯人よめたんだけど、
海外原作なのでミステリーのプロットはわりと凝っていたと思う。
テンポが良ければもっとスリリングになっただけに勿体ない気もした作品でした。


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