~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『菖蒲(しょうぶ)』・・・ ※ネタバレ有

2012-12-15 22:15:51 | 映画【ヨーロッパ】


  『菖蒲』:公式サイト

若さ

原作はヤスロワフ・イヴァシュキェヴィチの同名短編小説で、
人間の根元的なテーマ“生と死”を通して、生きる事の源泉に触れた文芸作品の傑作。
撮影半ばに主演女優クリティナ・ヤンダの夫であり、
アンジェイ・ワイダ監督の盟友でもあった
撮影監督エドヴァルト・クウォシンスキの病死によって大きく改編され、
 原作の本来の物語
 亡き夫を偲び夫が亡くなるまでのいきさつを語るヤンダ自身のモノローグ
 ワイダ監督の撮影現場での演出風景
三つの要素が織りなすように構成して描く。

画期的な手法でテーマも一貫していて無駄がないから、
映画としては上質だと思う。

だけど、本編の物語に限って観ると
マルタは夫がいるのに欲求不満?の熟年女性で
青年は彼女がいる?のにマルタをもて遊ぶ青二才にしか見えず・・・。
青年がいきなり川で溺れるのもなんか自業自得に感じてしまって・・・。

とにかく暗いだけで何の希望も伝わってこず・・・。
私は重い内容でもせめて結末ぐらいはささやかな希望が伝わってくる作品が好みなので
私の感性には全く合わなかったです・・・。


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