『その男の本、198ページ』:衛星劇場公式サイト
冥王星
20ページの短編小説の映画化。
『私たちの生涯最高の瞬間 - goo 映画』『光州5・18 - goo 映画』ナ・ヒョン脚本、
『リメンバー・ミー - goo 映画』『天国からの手紙』のキム・ジョングォン監督作。
テーマ曲はSS501のシングル『바라보며』です。
SS501がテーマ曲を歌った映画『その男の本、198ページ』8月CS放映など。
ジュノ〔イ・ドンウク〕は恋人が書き残した“198ページ”の本を探す為に
恋人が通っていた図書館の本を破いていくんだけど、
別にそんな事しなくてもコピーすればいいのに。。。
(コピー代がかかるのかしら?)
ヤクザな人達に刺身をさばく場面や
ジュノがウンスに食べてもらう刺身をさばく場面が長くて間延び・・・。
それと、ジュノの目が常に潤んでいる時点でジュノの恋人はもう・・・
という展開はだいたい想像ついてしまったな・・・。
だけど、画の切り取り方は美しかった。
雨にぬれるベンチ
風がそよぎカーテンが揺れる図書館
夕焼けの海辺
ラストの海岸のベンチ
ノスタルジックなディテールが秀麗。
田舎町の風景を叙情的に映しだすという意味では
ホ・ジノ監督やフォ・ジェンチィ監督の映画のような趣きがありましたよ。
ジュノが図書館で出会うウンス役のユジンは
飛び抜けた美人ではないような気もするけど、
健康的でサバサバした話し方が好印象。
ユジンとジュノ役のイ・ドンウクは以前、ドラマ『Loving You』で共演した事があり、
仲が良いそうです。
本編ではキスシーンがなかったけど、
ポスターではキスするシチュエーションがあり照れくさかったそうです。^^
映像と音楽は美しかったし、悪い映画ではなかったけど、
映画の作りとしては小奇麗すぎたかな。
亡くなった恋人の家族の複雑な感情(やりきれない憤り)も描かれていれば、
もっとリアルに心に迫ってきたような気もします。
ジュノは恋人を亡くしてから情緒不安定になっていたし、
ウンスと出会った事でいつまでも昔の恋人の事をひきづってはいられないだろうけど、
ジュノが恋人に捧げる一言で片付けて、まるでスイッチを切り替えたように
あっさりウンスとの愛へと歩み出してしまうのは
安易すぎるような気もしてしまいました・・・。
内容的にリアリティがなく、かと言ってファンタジーとして昇華しているわけでもなく、
なんか消化不良だったのが残念でした・・・。