~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『人生、ブラボー!』。 ※ネタバレ有

2013-02-02 23:39:16 | 映画【スペイン・ラテンアメリカ・カナダ】


  『人生、ブラボー!』:公式サイト

守護天使

693回の精子提供を行い、533人の子供の父になってしまった中年男の姿を描く。
トロント国際映画祭2011観客賞次点、サンタバーバラ国際映画祭2011観客賞受賞作。

同じ精子から生まれた子でもサッカー選手、障害者、俳優の卵など様々だった。

コメディと言っても派手さはなく、むしろシリアスなタッチ。
前半笑わせ、後半泣かせるという定番ではなく、
前半はこれと言った笑いはなく、後半にシュールな笑いを増やしていた構成が新鮮。

奇異な設定ではあるけど、大人になりきれない中年男が
精子を提供して生まれた生物学上の子供達と接し、
恋人との子供も誕生する中で少しずつ考え方が変化していく心の成長物語。

裁判が絡むけど、ギスギスした雰囲気でもなく、
子供達は複雑な心境を抱きながらも
この世に生を受けた事は素直に感謝している。
そういう清々しさが印象深かった作品でした。


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