正直言って、『デイジー アナザー・バージョン』を先に観れば良かったと思いました。
『デイジー アナザー・バージョン』は
3人の人間模様が交錯する物語運びなので、
先の展開を想像しながら観る事が出来たと思うし、テンポが良かった。
『デイジー アナザー・バージョン』は
主にパクウィ〔チョン・ウソン〕の視点から描かれているからか
ジョンウ〔イ・ソンジェ〕の場面が端折られていて
ジョンウとヘヨン〔チョン・ジヒョン〕の心が通い合っていく
印象が薄れてしまった感はあったけど、
パクウィがヘヨンを切々と想い続ける気持ちは丁寧に描かれていたので
パクウィの姿に人間味がありました。
P.S.
『四月の雪』と『四月の雪 Director’s Cut完全版』を観比べた時も思ったけど、
場面の順序を入れ替えたり、どの人物の視点(心理)を軸に据えるかで
随分、作品の印象が変化するものなんですね。
演出・脚本・音楽・演技に注目しがちな私だけど、
映画にとって決め手となる要素は“編集”なのかもしれない・・・。
個人的には、デイジーとアナザーのエンディングを、
入れ替えた方が良かった様な気もしますけど、
私はどちらの『デイジー』もそれなりに楽しめました。
北野武が、『ブラザー』でハリウッドデビューした際、
編集権が監督にあるという契約で撮影しました。
編集は、作家性の命と言えるべき、
作品の成否を決める作業なので、
「編集が全て」と言っても間違いではない程、
重要な作業の一つでしょうね。
コメントありがとうです。(*^-^*
私的には『デイジー』も『アナザー』も一長一短あるので、甲乙つけがたい感じかな?
(↑ただ、どちらも夜中にDVDを観ていたので、
説明過多な『デイジー』はちょっとウトウトしてしまって。。。)
風景は美しかった作品ですよね。(*^-^*
>北野武が、『ブラザー』でハリウッドデビューした際、
編集権が監督にあるという契約で撮影しました。
そうだったのですね、初めて知りました。
北野武監督作品はあまり観ていないのですが、
『Dolls』と『キッズ・リターン』は好きな作品です♪