~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

□『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』□ ※ネタバレ有

2015-10-21 01:33:23 | 映画【スペイン・ラテンアメリカ・カナダ】


  『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』:公式サイト

ハリウッド

“アメリカ・インディペンデント映画の父”と称された
ロバート・アルトマン監督の人物像に迫るドキュメンタリー作品。
監督作のロケハンやメイキング映像、未公開作の映像、
家族を映した映像、作品に出演した俳優・女優のインタビューなどを中心に描く。

  ロバート・アルトマン - Wikipedia

ロバート・アルトマン監督のキャリアを淡々とした流れで無駄なく描いている。

私はロバート・アルトマン監督作を観たのは『ザ・プレイヤー』が初めてで、
その後の作品は劇場公開時に数々観ています。
でも、ファンという程、造詣は深くないので、
ロバート・アルトマン監督の作品と照らし合わせながらというよりかは
このドキュメンタリー単体で客観的に観ていました。

“ハリウッドに愛された男”というよりかは“ハリウッドを愛した男”なんじゃないかな?
1970年代後半までは海外のヌーヴェルヴァーグの余波がアメリカにも多少残っていただろうから
作家性の強い作風も受け入れられたんだろうけど、
1980年代前半以降のハリウッドは娯楽性重視に移行し、芸術性が認めてもらえなくなった事で、
反骨的?にもなって、映画批評が好意的だったフランスへ拠点を移した時期もあったみたいだけど、
多分、本心はハリウッド(本国であるアメリカ)が人一倍好きだからこそ
予定調和のキレイ事じゃなく、シビアな視点で見つめ続けたような気もした。
ハリウッドもそれをわかっているから、
最後にオスカーの名誉賞を与えたのかな?と感じたりもした。

自分を飾らないというか、自分に嘘をつけない人を見ていると愛おしい気持ちになるの。
時代が移りゆく中でもブレないポリシーを貫く
映画人としての世渡りは不器用だろうけど、憎めない愛嬌があるよね。
 


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