『Keep Smiling 』
『Keep Smiling 』:【第20回 大阪ヨーロッパ映画祭】公式サイト
天使
低所得で子ども3人以上が条件のママコンテストに参加した10人の女性と
コンテストの舞台裏の騒動を描く。
フランスとの合作ではあるけど、グルジア共和国の映画を観たのは初めてだと思います。
意地でも優勝したいがゆえにとんでもない行動に出て自滅していく者もいれば
優勝のステージへ抜け駆けしきれない者もいる。
そして、ごたごたを表沙汰にしないように取り繕おうとする主催側。
登場人物、皆それぞれイタイ人達ばかりなんだけど、
ショーの内幕ってどの国でもこんなものなのかな?と感じたな。
でも、単に自分のエゴや野心からではなく、
政治情勢による過酷な背景を乗り越え、家計を支える為に参加している。
そういう意味では流血のクライマックスはやるせなかったです・・・。
『ナタリー』
庭
パリジェンヌと、うだつの上がらない中年男の恋愛模様を軽やかに描く。
フランス国内で25万部のベストセラーとなった同名の恋愛小説の映画化。
日本では映画祭上映のみで劇場未公開(11月20日DVDリリース、レンタルはTSUTAYAのみ)。
オドレイ・トトゥ主演、フランスを魅了した恋愛小説を映画化『ナタリー』 〔シネマカフェ:13.10.24〕
上映後、監督のディスカッションがあったからか、
上映終わった後に拍手が起きていたけど、私は普通に面白かったという感じ。
欧米のオフィスは個室かブース形式で一人一人のスペースが仕切られているのが良いよね。
偉そぶっている上司やソリの合わない同僚と向き合わなくていいだろうし、
場の空気を読まなくてもいいから自分のペースで仕事に専念できそうだし。
オドレイは髪下ろしている時よりも髪を結んでいる時のほうが若くみえるよね。
無表情でポッと可笑しみのある台詞で紡がれるシュールながらもウィットに富んだラブコメ。
最後はハッピーエンドでもなく悲恋でもなく、
彼女の生い立ちから恋愛が明かされるお庭のシークエンスはノスタルジックで印象深かったです。