目
ライフスタイル
北欧のファッションブランド“マリメッコ”の創業者アルミ・ラティアの半生を
初期のマリメッコの役員も務めたヨールン・ドンネル監督が
ブランドの創世記を支えた女性達の姿を描く。
単にデザイナーであるアルミの立身出世を描くセミドキュメンタリー風の作品なのかと思っていたけど、
アルミの半生を描く舞台でアルミを演じることになった女優を軸に描いている。
つまり、アルミの心情とアルミの感情をつかめずにいる女優の葛藤をシンクロさせる二重構造。
(私は会社帰りに観に行ったので集中力が衰えていたからか
途中、どこまでが劇中劇なのか?わからなくなったりもしました。。。)
無駄を省いた空虚な空間でソファーのみの背景の場面もあったし、アート映画な作り。
(『ドッグヴィル』を思い出したりもしたな。)
アメリカへの対抗意識がどこかしこに滲んでいるのも含め北欧映画らしい。
ランウェイってある程度細長い距離を歩くものだと思っていたけど、
狭い空間のセンターにモデル達が登場して艶やかに表現していて、
モードなファッションショーというよりかは、ドールハウスみたい。。。
当時のファッションショーはこんな感じだったのかしら?
それとも、アートな演出にする為にあえてこういう描き方にしたのだろうか?
ボンバー髪でチャラい風貌の女性でも服のセンスと目が良かったら
あっさり採用するのはデザイナーというよりも芸術家ならではのセンス。
ライフスタイルを作り上げていくアルミは封建的なファッションの窮屈さを排除し、
革新の波を起こしていく緻密さもあるだろうけど、
その反面、迷うことなく自分の直感を信じて決断をしていたりする。
そういう慎重さと勘の良さを併せ持っているのがアルミなのかなと。
そして、自業自得とも言える奔放な私生活で波乱があっても、仕事で困難にぶつかっても
とにかく何があっても直進していくスタンスがアルミ・ラティアなのでしょうね。
楽しみです。
でも私も、セミドキュメンタリー風だと勝手におもっていました(笑)
コメントのお返事遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
ホント、セミドキュメンタリーと言うか、自叙伝的な作風かと思っちゃいますよね~。
ファッションやクリエィティブな世界がお好きならばオススメな作品ですよ。