タイムマシン
イーサン・ホーク＆ジュリー・デルピー主演の
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離（ディスタンス）』『ビフォア・サンセット』
に続くその後を描くシリーズ3作目。
ギリシャの海辺の街を舞台に人生を共にするようになった男女のその後の現実を
小気味いい会話を通して綴る。
～『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離（ディスタンス）』『ビフォア・サンセット』～ ※ネタバレ少々
長回しで膨大な量の台詞の掛け合いなのに、即興演出ではないのが凄い。
役者さんは記憶力と集中力が優れていないと出来ないよね。
ヒロインの脱ぎっぷりに感心。^^
だって、特に脱ぐ必要性もないのになんでもない場面で脱いでいるんだもん。^^
でも、実際はそんなモノかもしれないよね。
時間限定に必然性が強い前２作のほうが私好みだし、
事実婚しているという設定も強引な気がしてしまったんだけど、
若い頃のロマンチックな思い出に浸っているだけでは暮らしていけない
アラフォー男女の庶民的な語らいは現実味があった。
子供の頃は早く大人になりたかったのに
大人になった今はゆっくり時が流れてほしいと思う気持ちも共感出来たな。
毎日、太陽が昇り、太陽が沈みを繰り返しているのと同じで
人生も上り調子の時もあれば、不調の時もある・・・。
男女の仲もそうなのかもしれない。
ロマンチックな過去を懐かしんでも、現在の暮らしを愚痴っても
今日は終わり、明日がやってくる。
果てしなく続くループ。
シリーズは最終章なので最後にふさわしいラストのような気もするけど、
「いやまだ終わってないぞ。」という気もしちゃう。^^
不思議な後味が残る作品でした。