~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『名前のない少年、脚のない少女』... ※ネタバレ有

2011-12-17 23:54:55 | 映画【スペイン・ラテンアメリカ・カナダ】


  『名前のない少年、脚のない少女』:公式サイト

彼 彼女 そして僕

ドイツ文化が根強く残るブラジル南部の町テウトニアで、
インターネットに詩を投稿している少年の孤独を描く。
監督はこの作品が初の長編作品となったエズミール・フィーリョ。

歌手の楽曲をモチーフに取り入れ、
思春期の少年少女の鬱蒼とした内向的な心理を描いているという部分では
ブラジル版『
リリイ・シュシュのすべて - goo 映画』みたいな感じなのかしら?

この作品、邦題から戦争映画だと勘違いして公開当時は観に行かなかったんだよね・・・。
“脚がない”というよりも“脚が見えない”のほうがニュアンスが近い気もするよ。
彼女は偶像(幽霊)になってしまったからね・・・。
結局、現実と幻想の境界を越えて“三人で一つ”という事を言いたかったのかな?

彼女の場面になると少し暗く霞みがかったオフホワイトな映像になるのが独創的。
少年二人と少女一人の物語なんだけど、
ガーリームービーの繊細な空気が漂う雰囲気が印象深い作品でした。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。