LAURE JE T'AIME
ビクトル・エリセが“スペインで最も優れた映画作家”と
期待を寄せるホセ・ルイス・ゲリン監督初の日本劇場公開作品。
かつて出会った女性の面影を求めて、街をさまよう青年の姿を描く。
なぜ、6年前の彼女の面影を追い求めているのかがよくわからなかったな。。。
その彼女に似た女性をつけ回す行動って、
ハッキリ言ってストーカーかと思っちゃうんだけど、
時代遅れのロン毛で耽美な面差しの青年なのでアクの強さはなかった。
その女性をつけまわしたのではなく、その女性のコトが気になって
何気に後を歩いてきてしまったという感じなの。
スペイン映画というよりもフランス映画ぽいね。
固定アングルの長回しで建物背景に人の動きを撮る構図は
ヌーヴェルヴァーグ映画ぽかったし。
レトロと透明感が共存する清らかなテイストが印象深い作品でした。
私はどういう訳か3年前のTIFFで見事に引いてたんだけど、どうもこの監督との相性がよろしくないみたいで。
3作品鑑賞してるんですけど、共通することとしては、「何で?」って考えちゃいけない作風かもしれません。
確かに、監督との相性ってありますよね。
(私的にはガ〇・リッ〇ー、ク〇ント・イ〇スト〇ッド、是〇〇和がどうも苦手だったりするし。。。)
端的に言えばストーカー?物語だし、
「何で?」とツッコミ入れたくなっちゃう部分もあるんですけど、
頭で考え解明するのではなく、
画の構図やさりげない音の空気(雰囲気)を感じとり味わう作品なのでしょうね。
そうですね。男の身勝手な想像で、女性からすれば、怖いですね。
と、思いながらも、BCさんの仰るように、
>画の構図やさりげない音の空気(雰囲気)
をいろいろ想像しながら愉しみました。古い街並みとモダンな電車が面白く。
街を歩いていて、突然、後をつけ回されたりしたら怖いですよね。。。
そういう意味ではホラーとも言えるんですけど、
この作品はそういう恐怖心を煽るモノではなく、
気がついたら彼女の後を歩いてしまっていたという淡い演出なので叙情的にも映りました。
レトロな建物や路面電車も古き良き時代の由緒ある趣きがありましたね。