~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『ジュテーム~わたしはけもの』第1・2話の感想・・・ ※ネタバレ有

2008-04-20 14:28:09 | 〔MK〕

 

  『ジュテーム~わたしはけもの』公式サイト

「生活を変えたいと思わない?」
「女ってそんな単純な動物じゃないのよ。」

このスタッフのドラマだと暗い(シリアス)だろうな・・・。
と覚悟の上で見ていたけど、やっぱ内容的に重いです・・・。

  新ドラマ『ジュテーム~わたしはけもの~』〔BSフジ〕概要

正直、雅也が出演しているとはいえ(と言ってもまだTV画面の中での代議士としてご登場)、
この先の物語展開によっては挫折しそうです・・・。
まず、昼は100円ショップ働いているヒロイン〔芦名星〕が
夜はコールガールになるという設定に説得力がない。
借金をしているわけでもないし、なんとなく日常にやりきれなさを覚えているからって、
たまたま街で出会ったコールガール組織の謎めいた女性〔洞口依子〕
に勧められるがままにコールガールをやろうと思うのかな?
女が体を武器にするのは決意(覚悟)が必要だと思うんだけど、
そういう戸惑い(動揺)が伝わってこないんですよね。
それと、たまたま“お仕事”の行き帰りのタクシー運転手が同じというのも偶然過ぎるのでは?
そして、タクシー運転手がヒロインをあっさりコールガールだと勘付いて
異常なまでに責めたてお説教するというのもなんだかなぁ~。
筋書きが強引すぎるんですよね。
脚本家は主に80・90年代に活躍された方だと思うけど、
その頃(特にバブル時代)のトレンディドラマ全盛期だと
こういう現実離れした強引な設定も通用しただろうけど、
21世紀の世知辛いドライな世の中では現実離れした設定であっても
ある程度現代社会にフィットした“リアルな共感”も少しは必要だと私は思う。
 ストーカー、女の顧客・・・
そういうヘヴィな面で現代性を強調されてもねぇ~。
社会の側面をあぶり出そうとした意欲作なのかもしれないけど、
そういう中でもふとした優しさ(暖かさ)と言うか
“癒し”がないと見ていて救われた気持ちにならないのよね。

ヒロイン役の芦名星って映画『シルク』にも出演しているんですよね。
私は『シルク』は未見なのでわからないけど、
この『ジュテーム~わたしはけもの』を見る限り
演技力云々以前に覇気が感じられない・・・。
国際的な映画に出演していると
所詮、BSドラマじゃ気合いが入らないのでしょうか?

ただ、一つだけ良かったと思う点は
単純に愛の奴隷になり下がるのではなく、
コールガール組織の女性が
「キスとかイヤな事はイヤとハッキリ言いなさい。」
とヒロインに忠告した事。
“自分自身を見失ってはいけない”
というのを伝えたいのかな?
そのメッセージはどんな仕事にも通じる普遍的かつ大切なテーマだと感じました。
そういうテーマには強く惹かれる私なので、
全7話だし、次回から雅也が本格的に登場するみたいだし、最後まで見続けるかも?


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。