~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『リバティーン』・・・ ※ネタバレ少々

2006-04-29 02:11:17 | 〔JD〕
画面が暗い・・・
前半、台詞が多すぎるし、別に映画化しなくても舞台で充分な題材だと思った。
ジョニーの演技も繊細さがあまり伝わってこなかったし・・・。

でも、後半はジョニーの演技に引き込まれた。
(私は『ギルバート・グレイプ』での彼の抑えた演技に感動してから、
彼の出演作はほとんど映画館で10年以上観続けてきたジョニー・デップのファンです。)
『リバティーン』後半での屈折した心の叫びをたたみかけるような激しい台詞廻し、
鬼気迫る表情でストレートに表現する
心が荒ぶるような彼の演技は初めて観た様な気がします。(*^-^*
対照的にサマンサ・モートンの淡々とした演技も静かな存在感が光り、秀逸。(*^-^*


P.S.↓私見ですが・・・
ごく普通の役柄から奇異な個性の役柄まで演じてきたジョニー・デップだけど、
感情表現に関しては控え目で画一的でインパクトに欠ける。
幅広い役柄をこなせる実力派と言われ、
近年ではオスカーにノミネートされながらも映画賞(演技賞)にあまり恵まれていないのは
感情表現が乏しいからかもしれない・・・
と今まで私はそう思っていました。
『リバティーン』のジョニーの演技は心の善悪を超越した、
人間の根底にある複雑な感情を鋭く抉り出すような渾身の演技!
役者としての演技の幅が広がって一皮むけた印象でした。(*^-^*
今の彼ならば、この先、作品に恵まれれば
オスカーを獲れる可能性は充分に秘めていると私は確信しました。(*^-^*

近年の作品では・・・
   『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』では目を・・・
   『リバティーン』では顔を・・・
彼の美しい容姿を汚して演じる
彼の芝居に対しての強いエネルギー(彼の芝居に対する情熱)
が伝わってくるから・・・。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。