~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『アメリカ,家族のいる風景』☆ ※ネタバレ有

2007-03-07 22:06:32 | 映画【アメリカ】

    自由奔放に生きてきた落ち目の西部劇スターが映画撮影中に逃亡。。。
   
そして、30年ぶりに母親と会い、昔の恋人との間に子供がいる事を知り、
   
探す旅に出るロード・ムービー・・・

物語の大筋はシンプルだし、スローテンポだったけど、
ベテランと若手の演技派を揃えたキャスティングで
それぞれの個性(持ち味)が活かされていたように思います。(^-^)
特に、昔の恋人役のジェシカ・ラングの演技が良かった。(^-^)
若い頃も多分、彼は流れ者だと承知していたとは思うんだけど、
そういう彼を愛してしまった女性として、
そして、その彼の子を生んで育ててきた母親として、
内に秘めた寂しさや様々な葛藤を乗り越え、
気丈に生きていた姿勢(女の生き方の美学)が伝わってきました。(*^-^*

≪↓私見(推測)ですが・・・≫
多分、彼女は自分の人生を不幸だとは思っていなかったと思うし、
宝物(息子)を残してくれてありがとう。(*^-^*
と素直に思える女性だったんじゃないかな?
彼と再会しなくても昔の想い出を大切にして
生きていこうとする自立した女性だと思う。
逆に彼が現れた事で動揺を抑えきれなくなって、
激しく感情をぶつけてしまったのかもしれない・・・。

P.S. DVDの特典映像のインタビューによると。。。
ヴィム・ヴェンダース監督の原案は
  不治の病の大都市のビジネスマンが自分に子供が居る事を知り探しに行く・・・
という設定だったらしいけど、
サム・シェパードはそういう人物を知らないから脚本を書きにくいので、
ヴィム・ヴェンダース監督と相談してウェスタン風の役柄に変更してもらったそうですね。

サラ・ポーリーって、映画ではゆっくりと話す役柄が多いのに、
この作品のDVDの特典映像では早口でハッキリした口調で話していてビックリ。(^o^)


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