飛べ、ペンギン - goo 映画
誕生日
韓国では子供を早期留学させたものの経済力のない父親の事を
“ペンギンのパパ”と呼ぶそうです。
この作品のタイトルはそういうニュアンスからつけられたのかしら?
① 英語教育に熱心すぎる教育ママ:ヒジョン〔ムン・ソリ〕にウンザリしている夫と小学生の息子
② ヒジョンが勤める市役所の新しい職員達
③ 英語教育の為に妻子を海外に送り出し、一人やもめな市役所の上司:クォン課長〔ソン・ビョンホ〕
④ 熟年離婚の危機なクォンの両親
どこにでもありそうな職場・家庭の出来事をユーモアを交えながらまったりと描いています。
ヒジョン役のムン・ソリは『テサギ(太王四神記)』の頃よりもスマートになりましたね。
『テサギ』撮影後のマッシュルームショートカットから少し髪も伸びて
女らしい雰囲気になっていました。
スマートになったからこそバストの大きさが際立っていたな。^^
彼女はグラマー(古語?)だよね~。
ムン・ソリは家の中でも英語で話す事を徹底づける教育ママな役柄ではあったけど、
ヒステリックにはならず、まろやかに話していたから嫌味はなかったです。
20代の頃から母親役を演じる事が多かったムン・ソリだけど、
20代の頃はオバサンパーマな髪型にしたりして無理にオバサン化して役作りしていたけど、
30代になってからは
昔は老けて見えたルックスと実年齢が釣り合ってきたからこそ、
母親役も演じやすくなってきたのかもしれないですね。
仕事と家庭を両立させているお母さん役なので
今まで彼女が演じてきた所帯じみたお母さん役ではなかったから
若々しく見えたし、おキレイでした☆
赤い服・赤いロングコートがよく似合っていましたよ。
数々のエピソードが一つにつながっていく構成は
ムン・ソリが出演していた『家族の誕生』を思い起こさせ既視感あったな。。。
~『家族の誕生』~ ※ネタバレ含
韓国映画や韓国ドラマで描かれる家庭は
貧乏・田舎・長屋・大家族が一同で暮らす
日本で例えるならばまるで昭和30年代のような設定が多いけど、
この作品は過度に情に訴えかける設定ではなかったので観やすかったです。
この作品は郊外に暮らす自立した家族の物語なので現代的です。
ヒジョンは仕事と家庭を両立させている
クォンの母は熟年で運転免許に合格
前向きな女性達のほうが颯爽としているよね☆
妻がいないと家事を満足に出来ない男達のほうが情けないわ・・・。
日本の家庭の縮図にも似通った部分も感じましたよ。
まっ、さすがに早期海外留学はないだろうけど、
熟年離婚の危機になりそうなクォンの両親のやりとりなんかは
場所を日本に置き換えても成立しそうな気もしましたよ。
ドラマチックな物語運びではなく、これと言ったオチがあるわけではなかったけど、
だからこそ、落ち着いて観る事ができました。
【真!韓国映画祭2009】で全4作品観た中でこの作品が一番好きです。(*^-^*
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