◆『ハウスメイド』◇ ※ネタバレ有

　　『ハウスメイド』：公式サイト

僕の子

キム・ギヨン監督の傑作『下女』をリメイク。

　 ■『下女』（1960年）■　※ネタバレ有

平凡なメイドが禁断の愛におぼれ、狂気にとらわれていく様を描く。

『下女』のリメイクというよりも『下女』に着想を得たという感じなのでしょうね。
だって、テイストがあまりにも違いすぎるもの。。。
『下女』はたたみかけるようなテンポでスリラー色が強かったけど、
『ハウスメイド』は『浮気な家族 - goo 映画』の監督らしい仕上がりで
見事にエロ映画化していましたね。。。

特に、お屋敷のご主人役のイ・ジョンジェのバスト凄すぎ。(^-^；
仁王ポーズはA○としか思えなかったな。。。
それにしても、ベットシーンのなぜるような指の動きがなまめかしすぎるし。。。
女優達がメインで彼は単なる脱ぎ専俳優？というのもなんだかな。。。
ジョンジェは以前にもこういうエロ系映画にも出演した事はあるけど、
韓国の純愛映画『イルマーレ - goo 映画』や

　韓国版『イルマーレ』　※ネタバレ少々

韓国ドラマの金字塔『砂時計』など秀作にも出演してきた俳優なのに。

　 『砂時計』全24話の感想・・・

『ハウスメイド』ではベッドシーン中心に登場するこの扱いは可哀想だわ・・・。

メイド役のチョン・ドヨンがお屋敷の若妻〔ソウ〕に引っ叩かれる時の
著しく動揺した目の動きが凄まじかったな。
『下女』では妻が30代ぐらいでメイドが20代ぐらいの設定だったので
それを逆にした時点で『ハウスメイド』はチョン・ドヨンの個性に合わせた映画なのでしょうね。
（もしかして、当て書きなのかしら？）

お屋敷の6歳の娘のキャラクターは『下女』の娘と息子（演じていたのは子役時代のアン・ソンギ）の
キャラクターを融合させた感じなのかしら？
足が弱そう（何度かだっこされていたから）なのは『下女』の娘ぽかったし、
自己主張が強そうなところは『下女』の息子ぽい気もしたし。

豪華で広々したお屋敷はルキノ・ヴィスコンティ監督の映画ぽかったな。
そういうディテールは印象深かったんだけど、脚本がチープで・・・。
女性メインの映画ならば、もっと深層心理を掘り下げるべきだと思うんですけど、
何の伏線も感じとれなかったし・・・。

特に、お屋敷の大奥様や若奥様に告げ口しているかと思えば、
お屋敷の人達の陰謀で無理矢理中絶させられたメイドに同情していたりする
メイドの先輩である年配女性〔ユン・ヨジョン〕の
物語上での立ち位置が善悪つかなくてスッキリしなかった・・・。
私的には、消化不良の作品でした・・・。