幕
スウェーデンのスサンネ・ビア監督が
暴力や憎しみに満ちた世界の中で、希望を見出していく人々の姿を描いた
第83回アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
好きな監督スサンネ・ビアの新作という事で観に行ってきました。
前半は物語に起伏がなかったんだけど、後半の衝撃的な展開にはビックリ。
争い・事故・病気etcを題材に家族を描くビア監督ならではのプロットは
韓流ぽいなといつも思ってしまうんですけど、
韓流作品の登場人物のように即座に大声張り上げて感情を全て発散するのではなくて、
ビア監督作の登場人物は多くは語らず
一旦、感情を内にためこもうとするけど逆流してなだれ落ちてしまう感じ。
私はどちらかと言うと後者のタイプ?で激しい感情はスグに出さないかも?
だから、ビア監督作は観ていて心寄り添える時もあるの。
ビア監督の今までの作風と唯一違った点は
突発的な大きな出来事を引き起こすのは大人ではなく子供だという事。
母を亡くしたトラウマを抱えた少年の心の再生物語が軸なんですよね。
そういう意味では、今までの主題やプロットを継承しつつも
着眼点は変えた新たなる挑戦だったような気もしましたよ。
≪『未来を生きる君たちへ』≫
今年のアカデミー賞&ゴールデン・グローブ賞W受賞は善と悪を問う良作! - シネマトゥデイ
新たなる挑戦かぁ~確かにそう受け取れます。
子供の感情が中心でしたものね。
皆様、評価高いのに、ちょっと天邪鬼になっちゃいました(苦笑)
私も若い頃は、即感情だったけど、飲み込んで落ち着いて、頭を冷やしてからもう一度考えるってことが多くなりました。
大半が、朝起きたら忘れちゃってるんだけどね(爆)
まぁ、この監督の作品はいつも同じようなプロットを手を変え品を変えしているだけだし、
“暴力”と“復讐”というキーワードも
映画としては普遍的で目新しさがないんですよね・・・。
その中にもほっこりする愛情を感じとれると良かったんだけど、
哲学的にまとめすぎたような・・・。
私は子供の頃も即感情ではなかったな~。
まっ、家族は即感情な人ばかりだったので
私が感情抑えないと成り立たなかったからそうなっちゃったって感じなの。。。
その反動からか、ブログはその瞬間のありのままのストレートな感覚で書く事が多いかも?^^
なかなか良かったですよね。
最初の方は眠気くるし私も皆さんの高評価ほどじゃなかったんだけど、
希望に繋がるラストが良かったなって。
うん、普通に良かった作品ですよね。
ラストは無難にまとめすぎているような気もしたんだけど、
希望への道筋につなげていたので後味は良かったよね。
このすぐ後に三大映画祭の『夏の終止符』を見て、かなりずっしーんと来てしまって、
こちらの作品が綺麗にまとめられ過ぎちゃってたかなあという感じがしちゃいました。
なので書くとしたら8月まとめ記事です<m(__)m>
この作品は大人の都合の良い解釈で小奇麗に納められすぎていた感じでしたね。
『夏の終止符』は今日観に行く予定だったんだけど、
寝坊して上映時間に間に合いませんでした。。。
(↑BCは朝が弱いのです。。。)
来週あたり観に行こうかと思っています。