男と女(1966)(1966) - goo 映画
男女二人が主人公の恋愛映画というよりも
男女二人のドキュメンタリーを観ているような感じがしました。
フランス映画ならではのエレガントなエッセンスはあったものの
物語的にはそんなに惹かれるモノがないなと思っていたら、
俳優には台詞を渡さず、台詞の背景だけを説明して
現場でアドリブを取り入れながら演じてもらう即興演出だったようですね。
予算が足らず、屋外の場面はカラー、屋内の場面は白黒で撮影。
屋外はカラーというよりもパートカラー(一色だけをカラーにする)を
所々使用していたような気がする。
でも、そういう映像がこの作品のアンニュイ空気には効果的だったような気もする。
脚本執筆1ヶ月半、準備1ヶ月、撮影3週間、編集3週間という短期間。
クロード・ルルーシュは
製作・脚本(ピエール・ユイッテルヘーヴェンと共作)・監督・撮影と四役をこなし、
短期間で完成させたけれども粗雑さがなかったのは
かなり集中して制作していたからなのでしょうね。
映画本編よりもDVD特典映像の当時の撮影の模様や
37年後のクロード・ルルーシュのインタビューのほうが観応えありましたよ。