最近、台湾映画を観ていて台湾の清らかな風景が
『さよなら愛する人よ』のロケ地:カナダのビクトリア島の雰囲気に似ているなぁと思い、
久々にこのMV(ミュージックビデオ)を観ました。
≪解説≫
『さよなら愛する人よ』は2001年に制作された韓国の歌手チョ・ソンモのミュージックビデオ。
撮影場所はカナダで主演女優はイ・ナヨンとすんなり決まったけど、
相手役にふさわしい男優がなかなか見つからなかった時、
当時アメリカに短期留学していたペ・ヨンジュンに声がかかる。
ペ・ヨンジュンはアメリカからカナダへ来てこのMVの撮影をしました。
≪物語≫
自転車に乗って新聞配達をする青年:ジュン〔ペ・ヨンジュン〕。
彼の好きなコトは
自転車で爽快な風を感じながら走るコト、
線路にコインを置いてプレスされる時の音とスリルを感じガラス瓶に入れて集めるコト、
そして、漁船に乗って働くコト。
新聞配達のジュンに想いを寄せている若い女性〔イ・ナヨン〕。
彼女はジュンに気づいてもらうためになけなしの貯金(自分の三カ月の生活費)をはたいて自転車を買う。
そして、似た形の自転車にジュンも気づき二人の心が通いあっていく。
ある日、ジュンが漁に出ている間に自転車が盗まれてしまう。
ジュンは探し回っているうちに自転車窃盗団のアジトへ。
窃盗団がトラックに荷積みしている盗難自転車の中に自分の自転車を見つけるが、
その場面を覗いていたのが窃盗団に見つかりむりやり仲間に加入させられてしまう。
一方、家賃が払えなくなった彼女は家主に家を追い出されてしまい、彼女はジュンの自宅へ行くと・・・・・
≪感想≫
韓国のミュージックビデオは数分間に物語の起承転結もありコンセプトがしっかりしていますね。
ペ・ヨンジュンとイ・ナヨンと言えばドラマ『愛の群像』で兄妹役だったので
そのイメージが強く二人が恋人役というのは無理があるような気がしたんですが、
イ・ナヨンは包み込むように見つめる母性的な目をしているし、
ペ・ヨンジュンはおぼこい少年ぽい表情を魅せている。
イ・ナヨンは『愛の群像』の時は台詞回しが初々しかったけど、
このMVでは繊細さと包容力を併せ持っている。
後に映画『小さな恋のステップ』で青龍映画賞主演女優賞を受賞する
彼女の演技の原型がこのMVの時点で既に確立されているように感じます。
ペ・ヨンジュンは役に染まっていこうとしていくタイプなので、
あまり表情で変化つけた演技はしないけど、
このMVの台詞は自転車で坂道を走り降りながら「あ~」と一言だけだからか
大げさにならない匙加減で表情にメリハリつけています。
そういうメリハリ表情で演技しているのはこのMVだけだと思います。
彼はスター性があるわりには演技自体は淡々としていて地味ではあるけど
作品をつかさどる確かなテクニックが備わっている俳優さんだと私は感じています。
ヨン友ちゃん(ペ・ヨンジュンファンの友達)はこのMVのヨンジュンは
「バ○っぽく見えるから嫌だ。」
と言っていたけど、
私はこのMVのジュン役ってある意味『フォレスト・ガンプ 一期一会(1994) - goo 映画』のように感じました。
彼は頭の良い役をやりたがるけど、
長身の彼が知性的な役を澄ました表情で演じると平面的に映ってしまう・・・。
頭が良いとは言えない役のほうが大きい体つきで幼い心という意外性もあるし、
彼のあどけない部分を前面に出せる気もします。
P.S.撮影の合間はカメラに興味津津?
眼鏡の有る・無いでこんなに顔の印象の変わる人も少ないかと思います。
このDVDは、ぬける様な高い青空と自転車姿が印象に残ってて、時々 見たりしますね。
日本のファンの趣向?に沿って、彼は変わってきました。 本当に普通の役や、頭の良くない役はやらないかも知れませんね。
考えを重ね、練習に練習、完璧を目指す彼の演技スタイル、
淡々としてるけど、台詞がない時でも言葉が聴こえるところは変わらない・・・そこが好きです。
(梅蘭芳、始まってから20分?ぐらい黎明が出て来ません。つい・・・コンサートのように彼の登場を待ってしまいました。
日本には歌舞伎があるので、こういう世界はすんなり入れると思いました。)
コメントありがとうございました。(*^-^*
ヨンジュンさんは彫りの深い顔立ちでもないし、目もそれほど大きくはない。
だけど、ヨンジュンさんは
眼鏡の有る無しや髪型(細かく言えば前髪の長さ)でガラッと印象が変わりますね。
それと、彼は奥二重なので
表情やカメラアングルによっては一重に見えたり、二重に映ったりする。
そういう顔立ちに自信を持って特色を上手く活かせば
俳優としては独自の魅力になると思うんですよね。
多分、これからは絵に描いたような理想的な良い役しかやらないかもしれませんね・・・。
(日本でブレイクしなかったほうが良い役者になれたかも?と思う時もあります。)
彼は言葉として形にならない内なる想いがふと表れる時がありますね。
彼は作品の空気を心得て役に染まろう(なりきろう)と一生懸命に努力するけど、
その一方で役を客観的に見ている自分もいる。
そういう葛藤を抱えてしまうからカメラの前で演技するのが怖くなる・・・。
“自分に嘘をつけない”という意味では不器用な人だと思います。
だけど、良い意味で言えば“彼の演技に嘘はない”。
だからこそ、人気を得たのだと私は思います。
P.S.
『梅蘭芳』もうご覧になったのですね!
(さすが、mihyonさん☆)
私は歌舞伎に関してはスーパー歌舞伎や平成中村座しか観たことないけど、
チェン・カイコー監督の『さらばわが愛 覇王別姫』好きなので『梅蘭芳』も期待しています☆